ある記事を見てみて、このモノの存在がそれほど珍しく、かつ重要であることを知った。というよりも、まず何に使うモノなのか、どう使うモノなのか、そもそも機能しているのか否か……などなど、何一つ知らなかった。
たぶん、以前(数年前)に見たときは農閑期で、つまり大量の農業用水を必要とする季節ではなく、この写真のように水がとうとうと溢れている姿をしていなかった。この農業用水路の下流側は、100mくらい複雑な立体構造のまま併走して見た目におもしろい造形をなし、その先でそれぞれの堰に枝分かれしていってしまう。この農業用水路の上流側(長野堰)は、何ということはないフツーの水路で、町中を自由に貫いている。そして、岩押町30と住居表示が出ているところで、コレにぶちあたる。地図上でも円く表示されているほどの建造物なのだ。
実際、これは直径が約8mあり、これだけの敷地があれば、慎ましやかな家族が2世帯くらい住める。
「円筒分水」「円形分水」など、地方によって呼び方は違っていて、しかもその分水方式に微妙な差異があるが、結局ググってみても高崎のこの円筒分水堰の写真が、小学校の課外活動の記録とか、そんなところにしか出てこないことがわかりましたので、念のためここに記録しておくことにしました。本当は、建築屋とか土木屋とか、郷土史研究家とか、学校教諭とか、行政とかがやるべきことですけれども。
【追記】2007.04
local.google.co.jpで見てみたら、まん丸い目ン玉があいていました。
【追記】2008.06