音楽には人の心を興奮させたり沈静させたりする効果は、確かにある。結婚式場の繁忙期の超繁忙日に何回転もさせようとしても、だいたい時間オーバーしたりするものだ。でも、御披楽喜が遅くなったからと言って次の開宴を遅らせるわけにはいかない。その短縮された作業時間に大急ぎで作業をしている時に、とても早い音楽を大きめの音でかけている披露宴会場があった。部外者であるこっちまでとても焦る感じがして、「音楽って効果絶大っ」とか思ったモノです。
高速道路を運転中に、ラヂオから速い音楽が流れてきたりすると何となくスピードが増してしまうというのも同じような現象なのかもしれない。ただテンポが速いということではない。スピード感のことだ。
その反対もまたしかり、というニュース。
クラシック音楽で公園から犯罪者を駆除
モーツァルトやヴィヴァルディなどの美しい旋律には犯罪を犯そうという気力を萎えさせる効果があるらしい
(略)
確かに、モーツァルトの美しい曲を聴いて、さぁ張り切ってヘロインを売りさばくぞ、と気合いの入る売人はいないだろうな。でも、同じクラシックでも、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」なんか流すと、マシンガンを乱射するヤツがでてくるかもしれないので選曲には注意しないと……。
確かに、ねぇ。曲目にもよるのでしょうが、とくにバロック音楽とか流れていたら、心の闇にひそむ悪魔も多少は黙らせられそうな気がします。好き嫌いは人それぞれとしても、そういう意味では本当に名曲と言えるでしょう。このニュースのタイトルを見たときは、「比較的軽度の犯罪者の罰として老人とクラシック音楽を聴く」という台湾のニュースのことかと思いました。それはそれで、ささくれ立った犯罪者の心を穏やかにして再犯をも防げるかもしれませんが、公園で音楽を流す場合は犯罪を未然に防ぐ、ということのようです。なかなかよさげです。
でも、ニュース本文にもありますが、選曲は念入りに。「オージンジ、オージンジ」で有名なテレビCMのBGMで注目を集めたチャイコフスキー作曲の「弦楽のためのセレナーデ」のイントロとかも、ダメそうですね。悲壮感ありすぎ。
危ないな そんな夜道にクラシック 流してみたら防犯効果
騒音問題 解決すればね
【リンク】2008.10 ラップ音楽好きはクラシックが我慢できない?