現在、燃料を生産すると言っても「採掘する」ことを言い表すのが一般的だ。でも、地域の特産品である菜種油で鉄道を走らせようとしたり、廃天ぷら油や菜種油でトラックを走らせようとしたり、つまり燃料を「生産」しようという動きが活発化してきたようです。隠れエコなフォトピエールとしては歓迎すべきコトだと思っています。そんな時に、こんなニュース。
廃食用油から車の燃料
持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」などを運営するプレナスは5日、調理場から出る廃食用油を再利用、配送車などのディーゼル燃料として活用する計画を発表した。来年1月からまず九州と山口で導入しその後3年で全国への拡大を目指す。すべての廃油を精製すれば、食材などの配送車に必要な燃料の約7割を賄えるとしている。原油高騰が続く中で燃料費を節税、二酸化炭素削減にもつなげる。
[共同通信社:2006年09月05日 20時10分]
廃油をただ廃油として処理するとなると、ただ経費がかかるだけになる。けれども、燃料に転換する処理経費となると、こりゃいいですね。社内で循環して最終的にはいくらかの排気と水蒸気として消えてなくなる。処分場も不必要になるということだ。植物から燃料を作り出すことで、戦争などで燃料の供給が不安定になることがなくなりますが、天候に左右されるという危険性もあります。
でも、中国も砂漠化している国土を緑化するために、植物から燃料を作り出すことを考えればいいのに。そうすれば、国民も職業の選択肢が増えるし、よろしくなくなくない?
ところで、節税も狙っているようだけれども、そりゃ無理だ。努力に努力を重ねた結果、他と同様に課税されるということは、ビール対ビール風飲料を見れば明らかだ。それに、ガソリン税などは道路財源と決まっていたのが一般財源化されようとしている。バイオディーゼルだって、そうやって官僚に食いつぶされてしまうのでしょう。プレナス社は、その辺のところを初めからアピールしながら取り組まないと、あとで泣きを見ることになると思いますので、そこんとこよろしく!!
ちなみに、現在ガソリン税は53.8円です。ガソリン10リットル買って1000円支払ったとすると、そのうちガソリン代金は462円で、残り538円は税金ということです。でも、消費税は50円もかかります。おかしいですね。税金を支払うと消費税がかかるなんて。本当は消費税はガソリン代金の462円の5%である23.1円であるべきですね。つまり1000円のガソリンを買うと、消費税込みで1023.1円になるのが正しい計算だと思われます。税務署は徴税詐欺をしているということです。官僚め。
【追記】2007.04 リンク:アースデイや東京油田開発などのエントリー
【追記】2008 プレナス社はほっかほっか亭から分離、ほっともっとになりましたね。