高気密高断熱の建造物が流行しているような気がします。ニッポン人の無駄な清潔脅迫観念も手伝っていると思われますが、建物内の空中浮遊物体を無くそうとしているものと思われ、きっとそのうち「無菌ハウス」なんてのが常識とされる日も、それほど遠いことではないのではないかと心配しています。
ポエトリーな画像は、先端技術では生まれません。どちらかというと、奴隷制度のような差別的社会の方が芸術は飛躍するのではないかと思われます。このような写真も、空中にホコリなどが浮遊していないとあり得ません。このような画像は、CGの分野になってしまうかもしれません。現在でもすでに、輝点にクロスを入れるのなんて後からCGだし、撮るときにはレンズのハレーションが入らないように気を遣ってもCGでハレを入れられちゃったりするし、画像を作るという世界は、暗澹たる空気で淀みっぱなしです。