商売には、ロングテイルの扱いがポイントになるのだ、ということはこの頃よく言われることだ。しかし、これが何にでも当てはまるというわけでもないのではないかと思いますのです。
先日、美人が多い県ワースト1は群馬だったというアンケート結果を紹介した。でも、その結果についてこう思ったのだ。
「県名が思いつかなかっただけでは?」
つまり、定数がある程度少なめに決まっている中では、上位の何パーセントかまでが意見として有効で、それ以下は些末すぎて参考になんかならないのではないかということです。
では、「いいイメージのある都道府県は?」というアンケート結果を見てみます。なんと、これもワースト1は群馬県なのですっ!! そして、下位は美人が多い県と似ていて、栃木・山梨・鳥取・島根・徳島なんかが下位方面にランクインしています。これって、たぶん、いつでも似たような結果になるのではないかと思われます。
例えば、「悪いイメージのある都道府県は?」なんていう質問をしても、1位に群馬県が来るとは考えにくいのです。やぱし、群馬は下位の方になって、 1位には背広を制服として支給しているあの市が含まれる府とか、公務員の飲酒運転がやたら目立つあと県とか、何故か逮捕者が続々出てきたあの府とか になってくるのではないかと予測されます。
探してみたら、別のアンケートも出てきました。「あなたが引退後・老後に住みたい場所は?」 さて、賢明な読者のみなさまはどう考えたかわかりませんが、結果としてワースト1は群馬県ではなく、宮崎県(そして青森・滋賀・群馬・栃木とつづく)。でも、これも「引退後に住みたくない県」ではないと思われるのです。しかも、2006年6月のアンケートなので、宮崎県はあの名物知事になる前で談合だって それほど全国的なニュースではなかったはずだ(問題になり始めたのは9月頃らしい)。つまり、「思いつかない県」のトップレベルとして群馬や栃木・鳥取・島根・徳島なんかと肩を並べていたわけです。たぶん。
それにしても、群馬って話題にならない。自民党王国で総理大臣を3人輩出したということくらいしか全国的に理解してもらえるネタがない。
統計の見方を説明するヒトいませんか?
言ってる方はネタとしておもしろおかしく言ってるだけなのかもしれないけれど、取り敢えず「統計とはこういうものなのだ」ということを3行乃至短めに説明してくれるヒトがいたら、もうちょっと間隔として数字をとらえやすくなるのではないかと思います。
数学者? 哲学者? まあ、どんな職業の方でもかまいませんので、よろしくお願いいたします。