だいたいフランスのコーラの瓶が捨ててあるというところがまた何とも言えないのだが、そこに汁吸収用か割れ物に対するいろんな意味での保護用だか、古新聞が敷いてあった。丁寧なシゴトしてますねー。そして、その新聞が、
英字新聞(仏語ではなく英語だった)。
たしかにねー、スポーツ新聞のエッチなページになっちゃったり、エッチなページぢゃなくても不必要に巨大なカラー写真だったりしたら、うっかり視線がそこに集中しちゃう。阿呆みたいにデカい文字で派手に見出しとか書いてあったりしたら、興ざめだ。
しかも、ニッポンにおいてニッポン人はニッポン語以外はなかなか理解しようとしないことが多い。つまり、内容に何が書かれていても、また見出しが何だったとしても、それは意味のある文字列ではなく、文字列がただの模様として機能してしまうのだ。あるいは、場合によっては「英字新聞」という記号的な存在になってしまうのだ。
ゴミを収集したり分別したりする作業性のために古新聞が必要だったので、せめてその「古新聞性」を薄めるために「古英字新聞」にしちゃうあたり、なかなかニッポン人っぽいな。