年中行事にすっかり組み込まれているかのように、駅弁大会って定期的に見かける。駅弁や空弁って、実は高額商品だ。旅情に飲み込まれてついうっかり購入して食べるので楽しかったりするわけなんだけれども、スーパーマーケットで買うと「うへ、高ぇ……」って思う。でも、食べてみたくなったりするわけですよ。
神戸牛を使った、見たこともない弁当が並んでいたので、購入してみました。
パッケージは、高級感と「王子」感を出すように、金ピカ。バカみたい。そして、その中から出てきたのは……加熱した牛肉色のものと黄色いたまねぎと、それを隔てる紫色のあれ。ごく少量のパプリカ。彩りが……。
紫色が高級感を出す色であるコトは理解できるけれども、こりゃねぇんぢゃねか? 弁当のツラを眺めて口に運ぶまでのわくわく感ゼロ。引きつり顔のまま食べるので、本当においしいのか別においしくないのかすら判断ができない。
なんか違う?
これで、1500円。販売元のウェブサイトを見てみると……あれ? 違う。
容器も違うね。駅弁大会って容器から違うんだよな……。群馬の2大駅弁だるま弁当と峠の釜飯。この「峠の釜飯」はよく食べますけど……どこかの駅弁大会で見かけた時に、信楽焼の釜が同型の別物だったっけなー。ホンモノは、「峠の釜飯」間違えた、「おぎのや 横川駅」って刻印があるんだけれども、駅弁大会用は形も色も同じなのに刻印がなかった。
きっと弁当そのものの製造工場とかも、レシピを渡してあるだけでちがうのだろう。──ってことは、肉も神戸牛ぢゃないかもしれないという可能性もあり得る。こんな時代ですから。神戸牛を使っているだけで他のものはみんな別物……ってのもあり得る。
ご当地モノはご当地で。
色合いを気にしてたのに、結局フツーに当たり前のようなオチを発見。