素直に喜びにくいのですが、2月11日は、建国記念日です。ニッポンの休日というのは国民の祝日に関する法律で決まっている。その中でも、春分の日と秋分の日は、毎年前年の2月1日の官報で発表になることは有名だ。だから、1月に「来年のカレンダー」の校了が出ることは無い。予測はできるけれども、官報を見るまで解らないからだ。
春分の日と秋分の日以外にも、実際には法律で○月○日、と定められていない日がある。それが毎年2月11日の建国記念日。──今日じゃん!!
理由は、全然わかりません。でも、法律第2条にそう書いてある。
建国記念の日
政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
自民党が好きそうなコトバが書かれていますけれども、ずーっとこうなっているんです。そして、法律に基づき、内閣は建国記念の日となる日を定める政令を定め、そのおかげで毎年2月11日が自動的に休日として扱われている。つまり、国会の審議を経ることなく建国記念日を移動したり消滅したり増産したりすることも可能なんだ。なんで?
一応、神武天皇が即位した日ってコトらしいですけど、まぁ少なくとも現在の太陽暦ではなかったことでしょう。そして、この2月11日を建国記念日とするのは明治憲法にも記されていた? しかも明治憲法発布は2月11日 ε=(ノ_ _)ノ
戦後になって、大日本帝国との訣別や政教分離などの都合で、法律で2月11日にできなかったんだな、きっと。そして、こっそり政令でちゃっかり2月11日としたわけか。大日本帝国復活を望むヒトたちにも配慮しているのだろう。
しかし、ニッポンの場合、何を以て建国とするかはっきりとした線引きができないくらい平和だったってことだ。中国や露西亜、朝鮮などに支配されていない部分をつなげていったら、気づいたらニッポンという形になっていた、ということなのだろう。なので、歴史的に見ると、誰か将軍が天下統一したあたりが実質的な建国と呼べないこともないでしょう。あるいは、明治政府樹立あたりが本質的な建国と呼べないこともないでしょう。江戸以前のニッポンは共和国みたいなもんだったからな。
ウィキペディアで建国について調べてみると、やぱし血なまぐさい「建国」が散見されます。そーゆー存在ではないニッポンであることに誇りを感じなくてはなりませんが……建国記念日の恣意的な雰囲気はどうにかなりませんかね?
ちなみに、来年の9月に4連休があるということが、今月1日のニュースになっていましたね。
2009年9月
- 20日(日)
- 21日 敬老の日
- 22日 国民の祝日
- 23日 秋分の日
来年の話ですから、間違えないでね!!
9月22日国民の休日というのは、国民の祝日に関する法律第3条3項に基づいて「休日と休日に挟まれた平日を休日として3連休にしますという」というルールが適用されるために発生する、名のない休日なのだ。それに日曜日が加わって4連休。大手企業ではそこにさらに前日の土曜日をくっつけて5連休になったりするのでしょう。中小企業では、その土曜日は出勤日になってしまうのでしょう。
季候もいいので、スポーツイベントでも開催したらどうでしょう?