ある動画サイトで話題の仏壇を軽く比較してみました。
まずは、その動画でもちらりと紹介されている理想貿易有限会社が運営する「仏壇仏具の仏縁堂」。実店舗の写真のわきには、「安さ日本一」っていう看板も写っています。
129万8000円ってコトですかね。写真は1つで、番号だけ書いて価格が2つってコトは、仕様がビミョーに異なるのかもしれません。
http://www.iishina.com/sub/07_02index.htm
その次に見つけたのは、動画では紹介されていなかったようですが、理想貿易有限会社が運営する「仏壇仏具の仏縁堂」。
179万8000円もするんですか……。
http://www.butuguya.com/butudan/
でも、スタジオに勤めてた時に、このクラスの仏壇は結構撮影したんじゃないかと思います。本当は実際にはいくらくらいするものなのか、訊ねてみたことはありませんけど。
栄えあるナンバー1は、やはり何といっても理想貿易有限会社が運営する「仏壇・位牌・仏像専門店」。
仏壇仏具の製造直販、独自なルートによって、格安の価格で提供いたします
というコピーがよく生きていると思います。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/butudanya/
価格はなんと、6300万円(税込)!! 家一軒で3000万円くらい、4000万円台になるとちょっと高いなー……とか思っちゃうのに、激安のパワービルダーが建てたら家は4軒は軽く建ちそうです(土地含まず)。位牌を入れる箪笥にこれだけの金額をかけられるのは、億単位で豪邸を建てるヒトなんでしょうか。
写真を比較してみる
さて、長い前置きがおわり、ようやく本題です。似たような商品が、片方は6300万円で他方は98万円だ、とかいうことで盛り上がっているようですので、写真を比較してみることにしましょう。
まずは、98万円だか129万8000円だかのやつ。
次は、179万8000円のやつ。
そして、6300万円のやつ。
デジタルマガジン「ニコニコ動画で話題の6,300万円の仏壇、そっくりなものが98万円で販売中(アーカイブ)」では、
私の目には同じ仏壇に見えるが、皆さんはどうだろうか?
って疑問に思っているようですけれども、賢い消費者ならもうすでに気付いているはずです。同じヒトが同じ写真を使って(同じような商品名で)違う価格のモノを売っているだけです。疑問に思うよりも、元は同じ写真のようなので、そりゃー、同じに見えなくては困ります。
どこか仏壇メイカーが撮った同じ写真を使って、いろいろなショップがいろいろな価格で販売しているのかとおもったら、同じ運営者が違うページでいろいろな価格で販売しているだけでした。世の中のビックリするような出来事って、結局突き詰めてみると、どうってことなかったりするんだよなー。
表示のURL等は、本日午前9時半頃のものです。リンク先は不意に消滅したり、予告無く変更されるかもしれませんが、魚拓とか面倒なので必要なヒトはご自分でお願いします。
【追記】2008.8.22──
さっき見てみたら、 http://www.iishina.com/sub/07_02index.htm では、価格の表示が「お問い合わせください」になっていた。98万円とも129万8000円とも書かなくなりましたね。
http://www.butuguya.com/butudan/ では、アクセス禁止になっちゃいました。179万8000円って書いてないどころではない状況。ロリポップで運営されてたんですねー……。
iishina.comも、butuguya.comも、どちらもwhois情報がロリポップの運営会社名になってます。悪いことではありません。ただ、自分の名前をさらしたくない何か理由があってのことでしょう。もしくは、その管理会社の方針かもしれません。ドメインを担保に取ってるとか?
Y!ストアの方は相変わらず6300万円で強気に販売中。でも、ネットで6300万円もするものをポイって買うかな? 買いませんね。現物をよく見てから買いますね。たとえフェラーリでも。──とはいえ、マイバッハくらいになると、現物見ないで買うんだろうなー。
【追追記】2008.8.25──
今見てみたら、どの商品も消滅していました。強気の6300万円の商品どころか、100万円以上するやつが、なかなか見あたりません。6300万円のヤツが4台も売れたので、売り上げ2億5200万円もあがっちゃったわけなので、今年はもうボチボチでいいっていうことですかねー……? あんまり急激に売り上げが上下すると、税務署に目を付けられちゃうかもしれませんし。