ここ数日、かなり涼しい日が続いている。毎年この時期になると「あの死ぬかと思った暑さは結局は数えるほどだったな」って思う。そう思っていても、また暑さがぶり返してきて、そのように思ったことを忘れちゃうのでしょうけど。
さて、夏と言えばビールとカルピスは定番かと思われます。普段、おやつもあまり摂らず、飲み物は水か麦茶なのに、夏になるとカルピス恋しくなり、スーパーで見かけるとつい購入してしまいます。白いフツーのやつね。
なんですが、たまにはカルピスオレンジもよかろうと、オレンジ色の容器を手に取りました。
あちゃー(+。+) 買ったらオレンジじゃなくてマンゴーだった。しかし取引先のオバチャンからは根拠無く「マンゴーおじさん」って呼ばれてもとくに不快には思わないくらいマンゴー好きなので、まぁいいとします。
この頃は、飲料でも食品でも、何でも「マンゴー」にすればいいって思っている風潮がありますが、それナントカなりませんかねー。マンゴー好きだからいいんですけど。発想が安直というか想像力不足というか、マンゴーも一過性の流行におわらせてしまう危険性について敢えて目をつぶっているというか。
パッケージの表示によると、
5倍希釈時・果汁1%
原液の状態では果汁5%ってコトのようです。知らなかった。また、原材料名欄を見ると、
砂糖、乳、マンゴー果汁、乳製品、香料、安定剤(ペクチン)、酸味料、カロチン色素
って書いてある。この表示は、多いモノ順に書くので、乳分よりも砂糖の方が多く入っているの!! (・_。) とか、驚きの情報が書き込まれています。
さて、適当な量だけ水で希釈したカルピスマンゴーを口に含むと……さわやかなマンゴーの香り。──あれ? これ、マンゴージュースっぽい。マンゴーの風味にたいへんこだわった痕跡があり、マンゴーの香りはいいのですけれども、おいしいマンゴー風味飲料? オレが飲んでるのはカルピスじゃないんかー!!
どうやら、マンゴー香料の出来がよすぎて、カルピスっぽさが完全に失われてしまっています。こうなると、すでにカルピスである必要もないわけです。
ホントにマンゴー好きのヒトは、果汁1%のカルピスマンゴーでマンゴーについて満足するわけではないんです。
やはり、マンゴー好きか否かということ以前に、カルピスを選択するヒトはカルピスの爽やかさが好きなのではないかと思います。なので、マンゴーっぽさを押し出すよりも、カルピスである自己主張をするべきでしょう。本当に、ガッカリしたよ。初恋の味……
ちなみに、写真のグラスはお気に入りのうすはりです。すげー薄くて、キモチイイです。
【リンク】うすはり(松徳硝子)
※ その後、カルピスマンゴーは違う商品として再発売された