新築のお家の、新しい玄関。新しいモノは何でもステキですなぁ。
玄関の三和土を、イマドキ土間にしている人はニッポンではなかなかないと思いますが、土間が本当に土の間であることは、まず殆どないでしょう。土間と言ってもコンクリートで固めちゃいますよね。たいていは。
三和土はだいたいコンクリートで固めっ放しか、タイル貼りが多いのではないでしょうか。水濡れに強かったり、滑りにくかったり、そのような素材を効率的に長期にわたって使って行くとなると、いい選択と言えるでしょう。
でも、この玄関の三和土のタイルは、何だか違和感があるのです。何となくザラザラしている感じというか、チクチクしている感じというか。……いやいや、玄関なので雨の日とかも大丈夫なように、表面は多少ザラザラした素材を使うモノですよ。そんなコトくらいはわかります。でも、そのような触感を表すざらざら感とは別に、視覚的にザラザラしてない?
網点か? そんなアホな。目の錯覚かもしれないので、よく見る。
やぱし、網点だ!!
何故そんなことをするのか、理解しがたいのですが、タイルを選択するヒトからは「サンプルと同じ模様のヤツが欲しい」「サンプルと発色が違う」などという要望だかクレームだかを受けてのことではないかと思います。
新しい発想であるとは思いますけれども、長く使うと表面が擦り減ってきて模様が欠落してしまうような気がします。製造者だってそんなことは百も承知で対策してあるとは思いますけれども、ヘンな感じ。要するに、違和感。
どこで作られたか敢えて調べませんでしたが、どのケースを開けても模様がほぼ均一なタイルであるということです。
確かに木造なのにコンクリート打ちっ放し風の壁紙を貼ったり、木造なのに石積み風外壁サイディングを貼ったりするのはニッポンではすでに常識です。そのような感覚で、玄関のタイルにもタイル風の模様をプリントしてしまっているのでしょう。
どこのどなたが企画して製造しているのか、敢えて知りませんけれども、コレってフツーにタイルを選択するコトに対するメリットとかデメリットとか、どうなんですかね? 経年変化による模様の欠落くらいは素人でもすぐに思い付きますが、価格が阿呆みたいに安いとか、何かあるのかもしれません。
自分が好きな模様をデザインしてプリントするとか、そういうメリットはあると思いますけれども、どうなんでしょうね!! 使用した人、提案した人、企画した人、みなさん思いをぶちまけてみてもらいたいと思います。