ヤツデと言えば、8つに割れた大きな葉に注目しがちですが、この時期になんともオカシな花をつけます。
ポンポンのような丸いものがいっぱいつくのですが、それを覗き込むと、ミクロコスモスというか、花火というか、そんな感じになっていました。
なんとも原始的な感じがします。見た目よりも内容で勝負するぜ、というか、今さら何かをおびきよせてどうにかしようということもなく、ある意味、潔いのかもしれません。
きっと、その後段階と、向こうに見えるのは前段階なのでしょう。丸いモノの塊が長い何かに押し出されて球体を大きくし、そのひとつひとつからなにやら細いものが出てくるわけですね。
そして、包んでいた袋が5枚の花弁のように開きそのまま枯れて先に落ち……それで? 実が付くの? 向こうに見えているのは、ヤツデの実? ってコトは、この細長い棒は引っ込むってこと!? よくわかりません。
雑草のように、注目されなくても強くたくましく、なんていう偽善っぽいものが嫌いなヒトは、このようなあまり注目されていない花に注目してみると、ちょっと考えさせられるモノがあると思います。毎年、見て気付くことは気付きますが、だからといって注目してみたことあるヒトは、なかなかいませんよねぇ。