新聞を取ってないうちが何かを申しあげるのには少々恐縮ではありますが、「四万十川 新聞バッグの作り方© type A」と「type C」を取り寄せてみた。新聞バッグって、どんなモノなのか、実物を見たことがなかったのだけれども、外国の美術館にも輸出したとかいう話をあちこちのヒトが教えてくれるくらい、有名なモノらしいのです。
でも、誰もその実物を持っていない。ならば、自分で取り寄せてみるか!! というわけで、申し込んだのが4月上旬。「3週間くらいかかります」という予言どおり、4月下旬に届きました。
レシピセットはA、B、Cの3種類があり、全部取り寄せてみても仕方がないので、マチ付き角底のAと、お買い物バッグ風なCの2種類をチョイス。各¥1,000、送料別。
袋をびりびり開けると、まるで広告通りの姿を現したAセット。
真面目だなー。こういう実直さがニッポンの商品価値をより高めていると思います。
さて、と。新聞バッグ大中小のセットが¥1000で販売されていることを考えると、1袋あたりおよそ300円。その300円を差し引いて、セットで1000円だったのでレシピが700円相当か。ちょっと高い気もするけれども、自費出版なのだという要素と、そこから得られる何かという付加価値を考えると、まぁだいたいそんな価格になるのだと思います。980円とかにすると、経理処理も面倒だし。
折り方レシピを広げると、蛇腹12折になってた。長い。普通に中トジとかでいいじゃんとか思うわけですが、実際に作業をすることになると、この蛇腹折りがなかなかいい。よく考えたねー。
これを見て、知人から頂戴してきた古新聞を使い、さっそくtype Aを折ってみました。
立っているのが、もともと折り方とともに入っていた高知新聞版。倒れているのが、いただいてきた古新聞の全面広告をオモテに出して折ってみたフォトピエール製。簡単といえば簡単に折れました。
とか言っておきながらナンですけど、最初の1枚は10分くらいで折れました(本体のみ)が、貼り合わせの構造がサンプルのようにきれいにおさまらなくて、ボツ。2枚目は、貼り合わせ目のコツはわかったものの、底の貼り方がどうも気に入らなくて、ボツ。3枚目にして、ようやく、底を互い違いに貼ったり、最後に小口を折り込む部分を、作業の前の方で済ませておいたりという独自の工夫をして完成しました。
料理でも何でもそうだとは思いますが、基本的には教えてくれたとおりにやればいいわけです。でもその通りにやればいい部分と、自分なりのアレンジを加えた方がいい部分とありますね。
ちなみに、3枚目は、本体を折って貼って、ハンドルを付けて、20分弱でできました。
環境を考えて動き出したこのプロジェクト、拡散することに歓びを感じつつも、その指導や権利保護などの課題もあるそうで、オトナの世界はなかなかたいへんそうです。
【リンク】
四万十ドラマが有名だったので取り寄せてみましたが、各地で新聞バッグを作っているようです。
四万十ドラマの伊藤メソッドAタイプの形は、四角くてとってもキュート。しかもオジサンが持ち歩いてもあまり違和感なさそう。だけれども!! ちょっと小さい。オジサンの用途としてはちょっと物足りないなーと思うので、違うメソッドも取り寄せて、比較してみたいと思います。
思いの外、構造が簡単なので、自分でお気に入りのサイズとか開発すればいいのですが、それはそれでまた別の話。うしし。
【追記】
お風呂に入る前に、type C も折ってみました(手が汚れるからね)。こちらは本体を折るだけなら3分くらいで折れちゃいます。超簡単です。
感じとしては、折り紙を三角に折って開いて作る容れ物、っていう感じです。角をはやさない兜というか。
新聞でモノを包む、というコンセプトが打ち出されたら、まずこの形に到達しそうな気がしました。折り紙の中では、かなりベーシックな部類でしょう。サイズ・形状としては、植木鉢を入れて運ぶの? という感じの、個人的には生活感が漂わない感想ですが、お買い物などにはいいかもしれません。