赤松の幹から桜の枝が出て来て、その枝に桜の花が咲いた、というニュースを見かけてしまったのです。
このニュースのコピペをしたブログはたくさんあるようですが、実際に行って見て(写真を撮って)きたというブログは数少なく、少々残念に思っていました。したらば、自分が盛岡を通ることとなり、ついでに寄り道をしようと画策しておりました。
5月2日の予定が3日になり、結局、実際に参りましたのは5月7日になっていました。4月28日に撮ったとされる4月29日の新聞記事の写真はすでに満開となっていたわけで、どのくらい花が残っているかなー……と不安を感じながらの訪問でした。1週間以上も経てばねぇ。もう散ってしまっていても、何の不思議もないわけで。
あれっ、松の木にサクラ咲いた?…盛岡の新名所“松割桜”
盛岡市八幡町の盛岡八幡宮の境内で、松の幹の中から突き出した桜の木に花が咲き、評判となっている。
(略)
同八幡宮の神職、上岡谷仁さん(37)は「11年前に私が勤め始めた時には、既にこの状態になっていた」という。
日本樹木医会県支部長の佐藤平典さん(69)は「中が空洞になった松の根元に、サクランボを食べた鳥がふんを落としたのだろう」と推測しながらも、「1本の木の中を別の木が通っている事例はほかにもあるが、飛び出ている部分の穴が完全にふさがっているのは極めて珍しい」と驚く。
境内を散歩していた同市中ノ橋通、主婦小島みどりさん(54)は「盛岡には石割桜もあるけど、この『松割桜』もびっくり」と不思議そうに見入っていた。
こんな話題になったりしても、まさか昨日今日の話ではあるまいし、今までは誰も何の疑問も無く見ていたのか、それとも全く目に入らなかったのか、盛岡八幡宮のウェブサイトに何の記述があるわけでもなく、実際に神社に行ってみても、とくに標識があるわけでもなく、「ホントに盛岡八幡宮でいいんだよね?」と、不安になりました。花が咲いてるの散ったのとかいう以前に、場所は合ってるのだろうか?
入口近くでは、植木市が開催されていたので、植木市のオジサンに尋ねてみましたところ、「すぐあそこの車が駐まってる近くだよ」と。みんな、知ってることは知ってるらしい。八幡宮バス停ところの鳥居を入って、わりとすぐのところ。崇敬殿の入口の近く。
おーっ!! ホントに松の幹から桜の枝が生えてる。でも、根元の割れ目から生えてるんですね。そして、松の幹の空洞を通って外に出てきたって感じになっています。こうなったら楽しかろう、とか思って、誰かがわざとやったような感じがしなくもないです。でも、楽しいですね。これ。
たしかに、松も桜も互いに生長して割れ目がふさがっているように見える。これ、桜がもうちょっと生長したら、この赤松をバリバリ破って出てきちゃうんじゃないかと思います。盛岡には県庁の近くに石割桜もあることですし。松を割るなんて簡単なことなのかもしれません。
まぁ、わたしが生きている間に、この桜によってこの赤松が割られちゃうコトはないかもしれません。でも、よく金網とか食ってる木の幹ってありますよね。この赤松は中に空洞ができるほど立っているようですが、桜はまだまだ若いので、その若さにどこまで耐えられるか、というところが観察ポイントになるかもしれません。
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