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模様を安定させるためにプリントしてあるタイル


別に、何という特徴もない小部屋なのだけれども、視界がチクチクしたのです。何故視界なんかがチクチクするのか? 目に入るモノのほとんどが壁なのに。

壁

シックハウス症候群とか? そういう雰囲気でもない。

そしたら、何ということはない。タイルの模様が原因でした。

拡大

まさかの網点プリント現る!! しかも再び!!

わざわざプリントするとしても、もうちょっと気が利いたやり方はなかったものでしょうか。無いからこうなったのだとは思いますけれども。こうすることで、コストが下がったりしているのでしょう。

タイルの製造工程を見学してみたくなりますね。これ。そうすれば、なぜスクリーン印刷のようなものでプリントすることになったのかという理由や背景や歴史が見えてくると思います。

想像では、多品種になりすぎてしまったためにロットが細かくなってしまい、製造や在庫に関するコストを圧縮しようとした結果なのではないかと。無地の素地を大量生産してコストを下げ、着色の段階でプリントして製品化するという調整の仕方が、納期やら何やらを考えると簡単そうには思えます。

でも、こんなモノを毎日見て生活することは、苦痛じゃないんですかね。商業施設なので、自分が住んだり使ったりするわけではないから、コストと見映えだけを優先させればよかったのかもしれません。

色褪せたり変化してゆくのを楽しんだりするということもなく、ほとんど変化することもなく安定して、比較的短期間のうちに取り壊してしまう可能性が高いため、コストが重要なんですよ。この建造物を100年後まで残そうなんていう意思は無く、飽きたら壊して建て替えましょうという思想。

確かに壁

瞬間的には、フツーにタイルの壁です。たしかに。

でも、この設備の顧客に対するデザイナーの姿勢というものがわかりますね。見映えとコストですよきっと。


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