世界中で使われてきたコダック社のリバーサルフィルム、コダクローム。日本ではすでにで販売が打ち切られていましたが、ついに生産自体が終了するというニュース。
といっても、個人的にはフジを使っていたので、コダクロームだとどうだという具体的な実体験はないのですが、教科書にも載っていたと思います。外式カプラー現像K-14なので、フツーのリバーサル現像をすると色が抜けちゃうわけですよね。やってみたことないけど。やばい、ケミカルな授業はすっとばしていたので、ちっとも記憶にない。
ちなみに、コダックE-6現像とフジCR-56現像は、ほぼ互換性があり、医療写真じゃなければちゃんと画像が得られます。色調などがビミョーに意図しないふうに偏ったりすることを、敢えて意図してコダックのフィルムをCR-56で現像したり、フジのフィルムをE-6で現像したりするヒトもいました。
でも、K-14現像は、まったく唯一の、コダクローム独特の規格だったので、ニッポンでもHCLやローヤルカラーなど数社しか取り扱っていませんでした。
とにかく、ニッポンでの販売はとっくに終了しており、また、国内における純正K-14現像も終了していましたので、大きな混乱はないですね。また、ニッポンでコダクロームをたまたま所有していて使っても、アメリカにある唯一の純正K-14現像所に送れば、4000円くらいで現像してもらえていたと思います。
でも、それも終了するということですね。利用者もどんどん減ってるだろうし。
コダック社は、このままの推移なら秋くらいまで販売できるとしていますけれども、中止となると欲しくなるニッポン人が買い占めたりしませんかね。心配です。買い占めたところでK-14現像してくれるひとを探すのが一苦労と思いますが。
【リンク】ITmedia News、GIZMODO Japan、engadget日本版
なお、コダック社のウェブサイトでは作品集を掲載しているとのことですが、これデジタル画像になっちゃうとあまりおもしろくない。できればプリントを拝見したいところですね。写真美術館あたりに巡回してくるだろうか。そのころには、いつPKRが終了したとか忘れちゃうのでしょう。