Twiter(ツイッター)などで休暇中の情報を発信すると、その情報を元に窃盗者に狙われやすいという警告が出された。今頃かよっ!! とか言いたくもなるけれども、これは誰かが定期的に繰り返し言い続けなければならないことなんじゃないかと思う。
とにかく、今まではメディアに対しては受け取る一方通行だった庶民。電話とかFAXとかそういう通信手段はあったけれども、自由に世間に意見を広く表明する道具は、テレビとかラジオとか新聞とかの役割だった。そして、中年くらいまでのオトナは、それに慣れきっている。
だから、電話で友人に「ちょっと旅行に行くんだー」って告げるノリでTwitterで発言すると、それは検索可能な個人情報となる。そして、そのTwitterが誰なのかということをmixiなりFacebookなりblogなり、何かで特定できちゃうと、それが彼らにとっての出勤日としてメモされちゃう。
最近ではTwitter(ツイッター)が日本でも何となーく使われ始めている気配になってきている。でも、たまたまなのか、狙われたのか、Twitterで旅行中の様子を配信していたヒトの家に空き巣が入るというマヌケな事件だって実際に起きているわけです。
大半の人は家のインターホンに一週間旅行に出掛けていることを伝えるメッセージを録音したりはしないだろう。また、長期留守にする際は郵便や新聞が郵便受けに山積みになるような愚行は避けるだろう。しかし、ソーシャルメディアのユーザーは、Facebook(フェイスブック)にリアルタイムで休暇中の写真を投稿し、遠く離れたビーチで過ごしている姿を明らかにしたり、一週間海外で過ごしますというメッセージを自動的にeメールで送信してている。
ちょっとメモする感じで世界中のヒトに情報を知らせちゃっている事故がいつまでたっても無くならない。グーグルマップで家庭訪問地図を作るとか。むしろ増えているかもしれない。それは、習慣や教育のせいなんじゃないかと思いますが、とにかくヒトのせいにしていられないので、自己防衛が必要でしょう。
まぁ、グーグルマップは便利なので、誰か家庭訪問地図APIでも作ってやりゃいいんじゃない?
ニッポンのmixiなんかも、全然知らないヒトまでマイミクシィとして大勢登録しているヒトは結構たくさんいると思われます。その知らないたくさんのマイミクのひとりが、悪人かもしれないということは、普段はあまり気にしない。だから、その他の知っているマイミクに語るつもりで「来週から1週間香港に行くぜ」って宣言したつもりでも、実際にはよく知らないマイミクまで観ていたりするわけだ。
自業自得といえば、まったくその通り。でも、要らぬ犯罪に巻き込まれないように、自らの発信する情報には気を配りたい。また、でんわ、メール、ブログ……いろいろな道具の使い分けもちゃんとしてゆかねばならないですね。
SNSが窃盗犯の「獲物探しツール」に——英企業調査
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に休暇の予定を書くときは気をつけた方がいい。(略)
英保険会社Legal & Generalは8月27日、ユーザーがSNSに書き込んだ個人情報がセキュリティリスクをもたらす可能性があるとする調査報告書を発表した。この報告書の作成には、元窃盗犯でBBCの防犯番組に協力しているマイケル・フレイザー氏も協力している。
同社の調査によると、FacebookやTwitterなどのSNSに休暇の予定を詳しく書き込んだことがある人は38%に上った。また33%は、SNSに週末に出かけると書き込んだことがあるという。こうした傾向に加え、ユーザーはあまり知らない人もSNSで友人登録してしまうことが多いため、セキュリティリスクにつながると同社は指摘している。(略)
元窃盗犯のフレイザー氏は、「窃盗犯が標的を探すために、SNSを使って一般市民と関係を築いていることは間違いない。彼らがどんな資産を持っているか、いつ家を空けるかについての情報を仕入れてから、標的を決めている」と語る。同氏はこれを「窃盗犯のインターネットショッピング」と呼んでいる。「SNSで標的を選んでから、Googleストリートビューなどで実際の家を探すのは非常に容易だ。全部ソファに座ったままでできる」
(略)SNSに加入したばかりのユーザーは、友人やフォロワーを熱心に集めようとするため、いい標的になるという。また特定の関心を持つ人も狙いやすいと同氏は言う。(略)
Legal & Generalは、自分自身や自宅を危険にさらすかもしれない情報を公開しないよう注意する必要があると(略)している。