「職業:旅人」……。すげーよな。気軽に「旅人です」なんて言ってみたいものだけれども、庶民はなかなかそうもゆかぬ。
ところで、呑気に自分探しなんかしている場合ではない庶民ですけれども、自分の血筋を辿ると伊豆半島の先ッちょだということを知りまして、行ってみた。
崖下の谷間に小さな集落。これが南伊豆町中木の集落。
オフシーズンの平日のせいか、静かで穏やかだった。風もなく、暖かい冬の日。
この中木の集落は、昭和49年(1974年)の伊豆半島沖地震において、大規模な地滑りが発生し、集落のほとんどが埋まった。
【リンク】伊豆半島沖地震(Wikipedia)
災害復旧のため土砂が取り除かれ、治山工事を施され、このような鉄筋コンクリートの住宅が何棟か建てられたようだ。掘り出しながら、ずいぶん後になってから行方不明者が発見されたりしたらしい。
集落の中には記念公園も造られ、慰霊碑が建っていた。コニファに囲まれて非常に見づらいけれども、裏側には災害によって死亡した人たちの氏名や享年が刻まれていた。
あちらこちらが治山工事でバッチリ固められている。
一応、バス停もあった。1日何本かは来るらしいけれども、ちなみに、集落の名前は「中木」なのに、バス停は「仲木」。中木記念公園も、「仲木記念公園」って書いた看板もあって、いったいどういう使い分けなのかは不明。
ところで、オフシーズンの平日なのでこんなに閑としていますが、潜ラーの季節にはかなり賑わっているそうです。近くには透明度2位にも認定されたことがあるヒリゾ浜があって、ヒリゾ浜観光の拠点となっているそうです。
【リンク】
なお、三坂漁港の360°くるくる写真(パノラマVR)を作ってみました。港で自由に写真撮影できるって、いいですね!(外国では、港でカメラを構えると兵隊さんとかがスッ飛んで来ることありますよね)