ナビがあったら面白いのになー、と思う場面が時々あった。でも、時々ね。
一番の「あったらいいな」だったピークには、文庫本サイズの地図を購入して乗り切ってしまいました。でも、ポータブルナビが初売りセールで¥9,800と、超安くなっていたので衝動買いしておきました。次のピークの備えとして。
取り敢えず、ナビに対してこんな条件を持っていました。
- 群馬県で使うので、iPhoneでは不十分(都会みなさんは、かなり役立っていたようだけど)
- もちろん、iPod touch + Pocket Wifi では、もっと不充分
- 自動車に据え付けたくないのでポータブルがいいな(自動車 買い換えたい)
- 8インチとかではデカすぎるし、7万円とか高額すぎるよなぁ……
カー用品店なんかで、見たこともないブランドの外国製の安いナビを取り扱っていたりするけれども、そういうやつでいいんじゃなかろうか? と思っていました。もちろん、使い勝手なんかを考えると国内ブランドのやつが格段に使いやすいことは何となく想像できています。ケータイとかもそうだったし。他の家電なんかでもそうだったし。
でも、いいじゃん。地図がリアルタイムで表示できれば! ——と、割り切った。
シンプルだ。本体、スタンド、スタンドの補助具、100V電源、シガライター電源、取説。以上。保証書は取説の最後ページにくっついています一応。
できることは限られている。
- 現在地表示
- 目的地検索(住所・電話番号・検索履歴・マップコードなどで検索)
- 目的地までのルート検索・案内
こんなところだ。基本的な機能がそろってる。経由地の設定なんかできないし、別ルート検索もできない。渋滞表示も無いし、渋滞回避ルート検索だって無い。ただし、推奨ルートと一般道優先ルートくらいは選択できる。
充分だ。ちょうどいい。
ちなみに、個人的には地図は常に北が上になっていないとどっちに向かって走っているか理解できないので、ヘディングアップを解除して、ノースアップで表示するようにしました。これが曲者でした。
目的地を設定しないまま地図を表示させていると、自分の位置を示す印が常に一定方向なのです。進行方向に向いてくれないのがちょっと不便。これはヘディングアップの表示なれば、地図は進行方向にくるくる回転するのだけれども……。世の中うまくいかないぜ。
でも、この価格ならば——と、諦められる。
さて。
小さい文字をFAXで送信したら歪んで潰れて読みづらくなった一覧表を見ながら20箇所くらいを1日で巡らねばならない撮影を頼まれた。なんとなーく漢字は読める。数字は3だか8だか、いやいや5なのか6なのかすらわからない状態。なので、
- 行き先と住所を解読して、新たにリストを書き出した。
- そして、ネット検索で正しい住所・番地を調べて、マップコードを調べてリストに追加した。
- それぞれの位置を、地図上にマッピングした。
- その地図でマッピングされた地点を縦覧し、巡回順を決めて、リストの順位を並べ替えた。
写真撮影って、撮影自体にかかる時間よりも準備にかける時間が長い。
それでは、でかけてみましょー! マップコードはネットであらかじめ引いてリストアップしてあるので、マップコード入力で目的地を検索してすぐにルート案内が始まります。
ルート自体は、マニアな道を抜けていくとかいうこともなく、だいたいオーソドックスな感じ。また、曲がりそびれたり、知っている場所で「そっちじゃなくて、こっちが便利」と勝手にルートをはずれても、リルートされます。リルートは、現在地によって、バックしてでも元の道に戻そうとすることもあり、くるっと回って違うルートを探すこともあり、どの情報を使うかは使用者の気分や勘によるところが大きいです。
国産ブランドの過剰に親切なやつに慣れていると、戸惑うかもしれません。
それから、戸惑うと言えば、よくエラーが発生します。たいていは、目的地検索の場面。ただ黙り込んで、フリーズしてしまうことと、「コィ〜ン」っていうマヌケな音と共にエラー表示が出ることと。
致命的だっていうことはわかった! でも、どうすることもできないので、再起動するしかなさげ。どうしてそうなるのかは、さっぱりわかりません。だから防ぎようもありません。
でも、まぁいっか。¥9800だし。でも、ファームウェアのバージョンアップはしてもらいたいなー。
歩いて40分くらいの距離まで、持って歩いてみました。
えーと……「無いよりマシ」くらい。
ポケットに入れたり、手に持って歩いたりすると、現在地や進行方向に迷いが出るのかなぁ? あと、持ち歩くとしょっちゅうタッチパネルに触ってしまうらしく、そのさわり方によってルート案内が解除されちゃったりします。
でも、チャリとかバイクとかにも付けられそうです。付属品のスタンドは、そのような使い方に対応していませんけれども、本体がかなり軽いので(165g/カタログ値)、吸盤や両面テープ、マジックテープなどで対応できそうです。また、DIY得意なヒトならば、ホルダー部とスタンド部に分割されているスタンドの形状をヒントに、ホルダー部を支持できるスタンド部を自作できますね。
ただし、風雨と盗難にはご注意を。
動画や音楽再生機能もあるのですが、ほんのちょっとオマケとして考えた方がよさそうです。実際に起動したことはありませんが、レビューはいくらかネットに落っこちています。
それから、本体が小型な分、画面が3.5インチとこれまた小型ですので、表示される地図には限りがあります。解像度もそれほど高くないです。でもまぁ、地図がちゃんと見られてルート案内してくれているんだし、安くて小さいモノをわざわざ選択しているんだから、些末な問題として取り扱ってよいでしょう。
電池は、内蔵リチウム電池のみです。シガーソケットなどで電源供給していたりしないで、携帯して出先で電池が切れたらおしまいです。入力は5V 1.5A。
それでもなおクソナビ扱いするヒトはおられるかもしれません。その様な方々は、ニッポンのナショナルブランドのヤツを大枚はたいてご購入なさることをご検討されるとよいと思われます。
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