富岡製糸場は、ニッポンの近代工業の礎として貢献したとされていますが、実際の所はどうなんですか? それまで工業的なものがあったからこそわざわざ「近代」工業という言い方をされているわけでしょうから。
その富岡製糸場がライトアップされると聞き、これは無言の招待状だ! と勝手に解釈し、参戦してきました。
門から正面に横たわる東繭倉庫にかけて、幅広の糸車に絹糸を巻き付けた行灯が2列並び、そして東繭倉庫の東側が足元からのアッパーライトにて照らし出されていました。
——これだけです。何かのイベントの時にあわせてライトアップされていたことがあるそうですが、それとデザインは同じ。鑑賞範囲は最小限に。そして、ライトアップ時間帯は、普通¥500のところ入場料無料。
旧富岡製糸場のライトアップの様子を360°くるくる写真 パノラマVRで作りましたので、興味のある方はどうぞご覧ください。
午后7時スタートでしたが、日没は午后6時半過ぎ。日中の有料通常営業が5時までなので、支度等を考えるとこの時刻になるのでしょう。ちょっと遅い。「夜景は、夜暗くなってから見るモノ」という固定観念がある主催者がかなり多いようなのですが、実際には薄暮の頃のライトアップはかなりグッとくるものです。
もし、「次回」があるようでしたら、その辺のあたりを再考していただけたら、よりよい観光資源として成立するのではないかと思いますので、関係各位殿にはご検討くださいますよう、平にお願い申しあげまして祝辞に代えます。