フォトピエールでは、パノラマVRの撮影・制作を受託しておりますが、世の中にはビジネスとしてではなく、趣味でパノラマVRを制作する方がたくさんおられます。また、パノラマVRに興味はあっても、まだ制作までには到らない予備軍も、もっともっとたくさんおられることでしょう。
パノラマVRの制作そのものは、道具を揃えてコツをつかんでしまえば、あとは手間だけです。いや、手間ばかりです! しかし、それをネットで発表しようとすると少々面倒がつきまといます。そこそこのHTMLを理解し、操作しなければなりません。とくに難しいことはありませんが、面倒です。
フォトピエールとしても、あんまり面倒臭いので、関係ファイルとコメントをポイポイとサーバーに投げ込むと表示ページを生成するようにしてあります。それがフォトピエールの360Photo.jpです。
ビジネスだから、多少手間がかかったってやりますが、誰でもこのように手間をかけられるわけではないことでしょう。そしてそのいろいろな面倒臭いが積もりに積もるので、それを言い訳に、肝心なパノラマVRの制作も諦めてしまうのかもしれません。
- おっ! パノラマVRっておもしろい!
- 自分でもやってみよう
- 調べて学べば、できないことないね、これ
- で、どーやって発表するの?
- あー、インターネットでね
- あのファイルとこのファイルをあそこに設置してHTMLにこう書いてああ書いて……
- 面倒臭い
- わからない
- ダメだコリャ
というプロセスを思い描いているヒトがいるとすれば、解決方法は360citiesにありました。
見てみて「結局、Flashで球体パノラマを書き出さなきゃならないのね!」と思うのは早とちりで、実際には2:1の正距円筒図法(Equirectangular:イクイレクタンギュラ)に合成したJPEG(またはTIFF)が1枚必要なだけです。
こいつを指定の方法でアップロードすると、あとのパノラマ合成処理までサーバー側がやってくれます。あとは、地図上のポイントやタイトル、説明などを入力すれば360citiesの地図上(グーグルマップ)にマークされ、表示されることになります。同時に、グーグルアースにも掲載されることがあります。
さらに、すでに360citiesに登録されている他のパノラマ画像の位置情報などを把握し、自動的に近くのポイントを矢印表示してくれたりします。そうして他人が作った画像ともどんどんリンクしていきます。
これって、だいぶ面白い。
また、360citiesに登録した画像は360cities内で検索・閲覧するだけではなく、ブログや自分の作った他のページなどに埋め込むことも可能です(商用ページは申込が必要)。やりかたは、YouTubeなどを埋め込むのと同じで、特定のコードをコピーしてペーストするだけ。
パノラマ画像左上に「EMBED & SHARE」って書いてあるのでクリックすると、別窓が現れ、希望のサイズを指定して、表示されている Copy the code below & paste it into your web page の枠の中のコードをまるまるコピーして貼り付けるだけです。
これは、360citiesのページに表示されているのと同じパノラマ画像です。これくらいならば、簡単にパノラマ画像が表示できて、いいですね。楽ちんです。
現在、この手のものはAdobe社のFlashで表示されることが多いのですが、そう遠くない将来には、HTML5の規格で、特別なプラグイン無しに動かせるようになることでしょう。そうしたら、その時は、動画コンテンツから紙媒体までが右往左往することになるかもしれませんね!(その後、Flashはオワコンとなりました)
【リンク】360cities