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ガレット・デ・ロワ galette des rois でお正月のお祝いをしてみたよ


テレビ番組でも世界にはいろいろなお正月があるという風俗・習慣を紹介されていましたが、その中で数秒間もかけて紹介されていましたフランスの習慣。

ガレット・デ・ロワ ホール

これか! と思いましたね。

Épiphanie(エピファニー)とは、東方の3博士(3 rois mages)がキリストの誕生を祝った日であり、幼いキリストと3博士との出会の日でもあります。Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)はこのお祝いの日にいただく14世紀から続く伝統的なフランス菓子です。地方によって形や味は様々なようですが、サクサク のパイ生地の中にアーモンドクリームの入ったものが一般的で、フランスの家庭では1月6日以降の土・日に余興を楽しみながらいただきます。

宗教的な儀式として始まったこのお祝いも、今では新年の一家団欒行事となり、ガレットの中のフェーヴ(小さな陶器)を当てた人はその日1日、王女様/王様になり、パートナーに王冠を被らせることで幸せを分かち合います。そしてその幸せは1年続くと言われています。

14世紀というと、ニッポンでは鎌倉〜室町時代くらいでしたが、そんな頃からのお祭りなんですね。それがどんなものなのかと思い、予約しておいたわけです。そして、一昨日あたりに受け取ってきました。

直径約18cmのパイ菓子でした(それも知らずに予約してんのかよ)。そしてカットしてみると、フェーブが入ってるっていうわけなのですね。

ガレット・デ・ロワ カット

実際には、フェーブは別添になっていましたが、ちゃーんと王冠まで付いてくる芸の細かさ。これがニッポンでも「クリスマス」くらいポピュラーな歳時記になれば、正月早々の週末には、冠姿のヒトが街を行くようになるかもしれませんね。

ちなみに、ウィキペディアには、ニッポン人の目線で見ると「ちょっと怖い」感じのフェーブが例として掲載されていますが、もうちょっと出来がいいというか、かわいらしいというか、愛嬌のあるフェーブだってちゃんとありますので、お間違えなく。

フェーブ

ちなみに、フランスではこのように、フェーブが入ったアーモンドクリームのパイを食べるようですが、スペイン語圏ではフェーブが入ったパン「ロスカ・デ・レジェス(Rosca de Reyes)」を食べるんだそうです。世の中、広い。そして、これもある意味おせち料理ですよね?

【リンク】ウィキペディアランビアンスクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ

フェーブが別添なのは、食品衛生法由来

あちゃこちゃのブログで「食品衛生法により、フェーブが入れられない」という記述がありますが、いったいどの法律のどの条文のことを指しているのかということまで追求しているページが簡単に探し出せませんでした。規格書タイムズを参考にすると、食品Mp-At_6-Pr_1

衛生法 第6条4号に記載があるということのようです。

第六条 次に掲げる食品又は添加物は、これを販売し(不特定又は多数の者に授与する販売以外の場合を含む。以下同じ。)、又は販売の用に供するために、採取し、製造し、輸入し、加工し、使用し、調理し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。

不潔、異物の混入又は添加その他の事由により、人の健康を損なうおそれがあるもの。

フェーブそのものは不潔ではないものの、誤飲等により健康を損なう恐れがある「異物」……という解釈のようです。まぁ、そうなんだけど。あれっ! そういう解釈では、フォーチューンクッキーも駄目ってこと? それともあれは誤飲しても安全な紙、なんだろか。

【リンク】規格書タイムズ

っていうか、こんにゃくゼリーを一所懸命に規制してないで、毎年死人続出の餅を規制しろよ、っつの。


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