以前に「バスQ」という、群馬県内のバス路線を地図上にマッピングしたサービスについて、(その内容がやや中途半端ながらも)褒め称えた。群馬県のウェブサイト、なかなかやるな、と。そのとき感じていた主な問題点2つ。
- 内容がやや中途半端で、操作しづらい
- URLが長すぎる
どのくらい長かったかというと、このくらい。たとえば、バスQ。
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=89459
103字だ。メールで他人に紹介しようとすると、76字を超えると途中で改行されてしまいやすく、改行されたURIを正しく繋ぎ直してアクセスしようとしてくれるヒトはそれほど多くないものと思われます。キーっ(`へ´)
どうせ必要な部分はコンテンツIDくらいなんだろうから、これをmod_rewriteなどを用いて、「http://www.pref.gunma.jp/cts/89459
」とか短くできるはずだと思っていました。
ところが、いつの間にか群馬県ウェブサイトのURLがすべて短くなった。そして件のバスQのページへアクセスすると、こうなのだ。
アドレス変更のお知らせ
ご指定のアドレスは、群馬県ホームページのリニューアルに伴い、変更となりました。
お手数ですが、下記のリンクをクリックして、トップページから探し直してください。
リニューアルに伴い変更するのは自由だし、利便性向上のためには必要なことだと思います。でも、今までリンクされてきた全てのページが同じこの内容なのだ。おかしい。そんなの、あり得ない。
これは、群馬県庁が、情報の発信者であることを忘れているか、気づいていないか、敢えて無視しているか、だろう。
- 「新しいページ(URL)はこうです」という表示も無ければ、
- 「もしかしてこのページでしょうか?」という提案も無い。
ただたんに
テメーで勝手に探せよ (´・ω・`) =3
っていう態度。ユニバーサルだ。
今まで何ページあったのかわからないけれども、その表示はページを動的生成していたように思えますが、そこへ新ページへの案内を付けようとは思わなかったんだろうか? それとも、1ページに付100円ですとか見積提示されて、やめたんだろうか?
どこのシステム屋が改修したんだか知らないけれども、「県公式サイト」としての位置づけについて説明しなかったかなぁ。サイト内被リンク数とか、気にしなかったかなぁ。公共性について考えなかったかなぁ。
見た目のデザインはもちろんのこと、そのアクセシビリティのデザインっていうのは重要だと思うのです。「アクセシビリティ」の中には視覚的なわかりやすさの他にも、URIの使いやすさとかあると思います。また、旧URIへアクセスがあった場合のページ遷移だってアクセシビリティのひとつのはずです。
いやいや。そんなこと、いちいち気にしませんよ! 群馬県のお役人様方は! 下々の民は、トップダウンを望んでいますから、県庁であれやこれや親切に考えを巡らすのではなく、下々の民がこれからもずーっとついていきます! よろしくね、群馬県庁!
あまりココロがジンときたので、他人の振り見て我が振り直します (T_T)。。
ひとつの案として、リダイレクトという手段がありますね。元URLにリンクされたモノをそのまま新URLに転送しちゃうの。そうすれば、今までリンクしてきた相手ページを何ら修正することなく、自動的に新URLへと導くことができる。
ただ、これやっちゃうと、URLが変更になったことがわかりづらいので、やはり、「変更になりました」というお知らせと同時に、新URLを記すのが親切だろう。「そのワンクッションいらね」という意見があることは承知しています。でも、いちいちワンクッションあるために、変更になったと言うことをまざまざと実感してもらった方がいいんじゃなかろうかとも思います。
せっかく、税金を使って費用としているわけだし。
そうじゃなければ、旧URLとタイトルを紐付けしたデータベースを作っておき、「探し直してください」と表示した直下に旧タイトル等に基づいたキーワードをあらかじめ表示した検索ボックスを設置するとか。そしたら、さらにワンクッション増えることは増えるけど、[検索]をクリックすれば該当していると思しきページのリストが表示できますね。
データベース作成が面倒? でも、今まであったデータベースから引き出すだけでいいんだけど。
しかし、やはり[検索]なんかクリックさせずに、その検索結果もリストとして表示して「もしかして、このページでしょうか?」とした方がよさそう。そうすれば、
- このページのURL変わりました
- もしかして、このページのことでしょうか?
という内容のページとなり、目的のページへ近くなるはずなのだ。