バレンタインデーだからと言って、チョコレートを贈ったり貰ったりという、意味の解らない習慣に振り回されることに嫌気が差しているニッポン人が少なくないようだ。そりゃそーだ、宗教に基づいている行為でもないし、本気でキモチが込められている訳でもないし、ただ「周りがしてるのに自分だけしない訳にはゆかぬ」という、ニッポン横並び背比べ気質の見栄張り競争でしかないからだ。横に並びたいのか競いたいのかもわからない乙女心!
贈る方も、貰う方も、たいへんなのだ。
せめて、贈りたいヒトだけ贈ればいいんじゃなかろうかと思っても、「あいつはくれたのに、こいつはくれない」とか、余計な評価に影響するだけに、面倒だ。というわけで、徐々にこんな習慣になったら面白いかも! 銀座のデパートあたりが提案しはじめるといいんだが。
パチンコ景品交換方式を適用して、win-winな関係を
まずは、パチンコの景品交換(3店方式)のおさらい。
- オトナの事情で、ゲームに対する賞金を支払うことができないパチンコ。だから、ゲームの景品として換金価値がある純金の何かを振り出します
- それを持って、たいていパチンコ店の裏とか隣とかすぐ近所とかにある景品交換所に持ち込みます
- 景品として貰った純金の何かを、現金で買い取ってもらいます
実質的には賞金を支払っているのと同じコトなんだけれども、1人分の余計な人件費を使うことで合法とみなす、便利なシステムです。
この考え方を、バレンタインデー×ホワイトデーに応用してみよう!!
義理チョコに、義理ホワイトに困惑している意思表示をしよう!
まぁ、ここが一番難しそう。とにかく、それとなくフラッグを立てて、社会的合意を取り付けます。オフィスでのやりとりが面倒だと感じている男性は、同じく面倒だと感じている女性に対して意思表示をするわけです。それが、他のバレンタインデー×ホワイトデーに賛成しているヒトたちにはそれとわからない、あからさまじゃない方法が好ましいですね。
そのために、1月末頃から
- 茶色のポケットチーフを身につけるとか
- デスクに茶色の小旗を立てるとか
- 茶色のマイ湯呑みにするとか
それとなくアピールするのが良いでしょう。そして、バレンタインなんて面倒だと思っている女性に気づいてもらうのです。
販売店は女性が3月に欲しそうなモノを二重包装で販売しよう
モノを売る方としては、3月半ばに、女性が貰ってうれしい商品を取り揃えましょう。それは、できれば次の条件を満たしていると良いでしょう。
- 嵩張らない
- 日持ちする(温度変化に影響を受けない)
- 壊れにくい
また、どこまで本気なのかわかりづらくなるので、チョコレート関連製品や、下着などは避けるべきです。究極的には商品券でもいいけど。
そして、義理チョコなんか面倒で厭な女性は、そういった「自分向け商品」を選んで購入します。そしたら購入時に「景品交換所方式で」ということを伝えて、二重包装にしてもらいます。初めに「あたかも女性に義理でプレゼントする体裁」の包装を。その上から、「女性が男性に義理でプレゼントする体裁」の包装をしてもらいます。
できれば、最初の包装に、小さく自分の名前入りのカードを入れておくといいでしょう。「○○さんへ」みたいに。
授受の際には、景品交換所方式であることをさりげなく伝えましょう
いよいよ2月14日、Xデイです。景品交換所方式を希望しているフラッグ立っている男性に対して、義理チョコ仕立てのプレゼントを手渡します。お互いに「わかってるな。そーゆーコトで!」と意思を確認するべきです。
プレゼントは、受け取ったらその場でバリバリ開封するのが礼儀だとア〆リ力から輸入した知識そのままを実行したがるヒトがたくさんいますが、そこはニッポン男児を発揮して「持ち帰ってゆっくり開けるよ」という空気を発散しておきましょう。その場で開封することになると、マトリョーシカのようにまた包装されちゃってますから!
開封は慎重に
景品交換所方式であることを、ありありと表明しない奥ゆかしいところがいいところなので、その開封については慎重であるべきです。とくに、景品交換所方式であることが判明することによって株を落とすのは女性の方じゃないかと思われます。自家用車や営業車、あるいは出先の便所などでサッと済ませるべきです。
はがした包装紙の処理にも配慮しましょう。
受け取った男性は、そこに気を使うだけで、相手女性の欲しいプレゼントの包みを手にすることができるわけです。これを、忘れないように紛失しないように4週間保管します。
そしてホワイトデー
まるで円周率礼賛のように、商店には「3.14」とPOPやバナーが表示される期間を上手にやり過ごすと3月14日がやってきます。そしたら、さりげなく,件のプレゼントを取り出して「先月はありがとね」なんつって、さりげなくプレゼントを手渡すだけで円満解決!
受け取る方だって、欲しいモノを自分で選んで自分で購入しているわけで、それが利回りナシで戻ってくるだけだから、貰って困るものであるわけがありません。
そっと自分の名前のカードを仕込んであれば、渡す時に間違えることもなくて便利ですね。
ホントにこんなやり方、可能なんだろか?
【リンク】「義理チョコのお返しは義務!」バレンタイン嫌いの男性の本音が炸裂
そこまでニンゲンと交流したくないわけですよね! 贈ったりいただいたりしたくないんですよね! なのに絆が深い監視社会なので、贈った贈らなかったが問題になりやすいのです。あーあ。