インターネットを通じてくだらないネタで喜んでおられる方々にはもうお馴染みの「グンマー」。群馬が辺境すぎて秘境すぎるということをネタとして盛り上がる側面がありますが、それは飽くまでもネットでのお話。
一昔前でいうところの「それ、テレビでのお話だからね」だ。
ところが、自民党大好きな産経新聞によって群馬自民党が盛り上がることに!
「群馬は未開の地、良い言葉だ」知事、ネット番組で肯定
大沢正明知事が今月下旬に出演した自民党のネット番組で、群馬県がネット上で「未開の地」と揶揄(やゆ)されていることについて、「良い言葉だと思う、『未開の地』」と肯定していたことが25日、分かった。
大沢知事は知事公舎で知人女性と宿泊し批判を受けたばかりだが、自らが県政を担う群馬県を「未開の地」と表現したことで、実際に住んでいる県民の反発が強まりそうだ。
大沢知事は視聴者から、アフリカ諸国の映像が群馬県として紹介され同県が「未開の地」と指摘されると、「県は風光明媚(めいび)な土地なので、取り方によってはそうだ」と述べ、納得。
さらに、同席していた県選出の小渕優子衆院議員が「群馬でアフリカ気分が味わえるのなら、すごくいいのではないか」と調子を合わせると、大沢知事は「未開の地(である群馬は)、これから発展できる県だ」と本音を漏らし、県が発展途上であるとの認識も示した。
(以下略)
[産経ニュース 2011.7.26 02:32]
新聞もテレビも、いろんなことをどんどん省略して表現するので、結局実際にはどうだったのかということがいつもわからなくなりがちです。ネットの自民党番組だったのだけれども、ネットに落っこちていたので、どういう話だったのか見てみることにしましょう。
自民党番組ということで、さすがに仲間内の会話だからとくに慌てる様子もなく、いい切り返しですね。このように言っておけば、群馬をもっと発展させたいという気持ちが表現できている感じがするし、アフリカ諸国のみなさんにも失礼にならないと思われます。
公舎へのオンナ連れ込みも伊達じゃない! ってことかもしれません。
たしかに、こんな写真が全世界に向けて公開されちゃったりすると、「群馬はどんだけ秘境なんだよ!」という気持ちを醸成させるのにはちょうどいい。この写真はコラージュとかそういうことではないようです。この毛無峠には近々自分でも行って撮ってきますよ。360°くるくる写真で! ただ、群馬県側からは行かれないっぽいので、いちど長野に出てから行かねばならないようです。
さて、群馬県のこれからが楽しみです!
この頃の広報では「ネットから火が点く」なんてことはよくあることです。群馬県広報課は、さっそく今週からネットでの広報活動を増強するべきでしょう。群馬県庁のお役人様がそんなに小回り利くと期待していませんが、せめて心意気だけでも。——いやいや、心意気だけじゃだめだ。せめて広報課と秘書課()のそれぞれのtwitterとブログを開設して、情報浸透をさらに試みるべきじゃないでしょうか。
産経はわかってないみたいだけど、死んだ前知事は「たかが自治省から派遣されて来た人」だったのに対し、現知事は群馬生まれ群馬育ちで群馬県で議員もやっていたズブの群馬自民党のヒト(知事としては2期目は相乗り)。そして、「群馬県生まれだ」と言う政治屋は、群馬では受け入れられやすいのだ。
だから、実際に住んでいる県民の反発はそれほど強まらないと思います。むしろ「わかってるなら、政治もなんとかしてくれ」くらいのことは感じていると思います。
それにしても、全国的に知名度が低い群馬が全国紙を賑わす展開になってよかったですね! 知事も公舎にオンナを連れ込んだ甲斐があったというものです。
そういえば小渕優子ってまだ生きてたのね。群馬にいると小渕優子が死んだか生きてるかすらわからない。
【リンク】群馬デスティネーションキャンペーン、インターネット界における群馬県の扱われ方が酷い