昨年秋、惜しまれつつ閉館となった「かぶら健康センターかのさと」。聞くところによると、市営だが永年にわたり赤字を垂れ流し続けてその存在意義を問われ続けていたらしい。
簡単に閉館というモノの、結構なデカい箱なのだ。さすが、箱モノにこだわる姿勢がよく表れていると思います。そして、作るだけ作ってどう運営するかなんて考えないのが、ザ・お役所仕事なんだと思います。さすがです。
市営施設が閉館となりましたので、今後この馬鹿でかい箱をどうするのか、議会等で話し合われているようですが、とりあえず入浴施設とかそういうことはすっぱりやめましょうという方向らしく、国道の曲がり口にあった巨大な石碑の表面が削られていた。
揮毫はどちらさんだかわかりませんが、わりと立派な文字で「かぶら健康センター」「かのさと」としっかり彫り込んであったのだけれども、あっさりと、しかもみっともなく削られている。施工業者のセンスだと主張することも不可能ではないけれども、施工業者は施主の意向に沿って仕事をするわけなので、これが発注(要望)に近い姿なのだろう。
反対面も、お見事としか言いようのない出来映え!
これが、国道254号に向かって堂々と主張しているわけですよ。「かのさとは閉館したんだぜ!」と。ホントに、驚いちゃうよね。運営上は赤字だったので、こういうものを撤去する費用さえ捻出できない計算高さ。
どっかの中小企業並というよりは、石仏を破壊して済んだことにする何かの宗教的攻撃っぽい。
施工は2月22日でした。何の作業をやってるのかなーと思ったら、想像のはるかナナメ上を行く仕上がりに、シビレルーぅ♡
ちなみに、ありし日の姿はネットでは見つけられません。たしか案内リーフレットには写真があったような気がするんだけど、うちにはそれ無いだろうなー……。