なんだか単調な色づかいの見慣れぬパッケージが視界を横切ったので、つい注目した。
復興支援パッケージ!
印刷費用削減分を支援金の原資の一部に充てます。
色数を減らすことで印刷代金が安くなるので、その差額分は支援に回すぜ、という意味のようだ。
この規模の会社になると、袋の印刷は内製なんだろうか。そうだよね、きっと社内で袋も生産してるんだよね。
そうじゃなくて、袋の印刷が外注だったりしたらそれは単なる搾取でしかない。「お前に支払う分は、被災地に支払う」では、カルビー名義で寄付するための原資が印刷会社の得られるはずの分で補っているだけで印刷会社はただ悲しくなるだけだ。代金は代金として支払うので支援に参加してほしい、とかしないと、印刷会社の売上がただ減り、その浮いた経費が寄付金に付け変わるだけになってしまう。
印刷が地味になると倹約しているイメージが伝わりやすい。でも、そうなったらこの先も定番商品に関しては簡略印刷バージョンが増えてくるのだろうか。浮いたお金を支援に回します……という宣言が無くなっても。もちろん、それは商品に対する自信でもあるわけだ。人目を引くパッケージが無いと無名の商品なんか全然売れないだろうが、「かっぱえびせん」なんかニセモノが登場するくらい認知度が高く、人気も高いわけで。
それにしても、このカルビー様を以てしても、862,896円にしかならないのかー。集金って難しいんだなー。
なお、現在第2弾が進行中のようですが、なかなか見つけるのは簡単ではありません。製造者だけでなく流通も巻き込んでやらないとただの空回りになりかねないと想像します。または、株主にも知られないようになるべくこっそりやりたいのかもしれません。
【リンク】ホワイトラベルプロジェクト(アーカイブ)