自家用車で出かける場合にはとくに気にならないのだが、公共交通機関等で県外や外国に撮影に出かける時に、三脚を持参するかどうかかなり悩む。たとえば、以前に県外で特定の小学生を追い回す撮影において三脚を持ち歩いていたが、出番が少ないくせに、重量はずっしり本格的。
それでは困るので、超小型三脚を入手した。
なお、いろいろな雲台を在庫すると、プレート(クイックシュー)の種類が増えて困ります。なので、
- ベルボンULTREK45L本体のみを購入し、
- フォトPで使用している雲台と同じプレートが使える
マンフロットの小型ボール雲台494RC2 を別に購入しました(プレート付)。
気になる収納(縮長)は、約32.5cm
本来付属の3ウェイ雲台PHD-43Qが収まるような設計になっている。3ウェイ雲台はパン棒が飛び出ているので邪魔になるのだが、それをうまく脚の間に納めることができる。対して自由雲台にしたのでパン棒が無いかわりに、ULTREKに取り付ける設計ではないため、多少飛び出たりする部分がある。
多少飛び出てもスマートに収まって、最縮長約32.5cm。カタログ値295mmよりも3cmばかり長くなってしまうが、30cmに納めることが目的ではないので誤差の範囲と言って差し支えないと思います。ちなみに、もうちょっとだらしなく収めると28.5cm、あるいはそれ以下にすることも不可能ではない。ただ、この脚の開き具合は、もうちょっと縮長を短くしたいという動機と照らし合わせてどうか、というところではある。
脚が1本だらしなく開いてしまうこの現象は、自由雲台494RC2特有の問題と言えるかもしれない。
なぜなら、フリクションコントロール付で、締め付けネジのちょうど180°反対側にコントロールネジが付いているからなのだ。
これが180°じゃなくて120°の位置にくっついていたら、もっとスマートに短く収納できるのだが!
しかしその縮長を犠牲にしても、自由雲台のフリクションコントロールって便利です。ロックとフリーしかできないたいていの自由雲台は、微調整しづらいのだ。自由雲台が苦手とする微調整を快適にするのがフリクションコントロールなわけです。このボールが回転する重さをコントロールすることで、グリっと大きく動かす時は軽く、ビミョーに少しだけ動かしたい時は重くできる。何度も行きつ戻りつする、という自由雲台の鬱陶しさを知っているヒトならば、この便利さは理解してもらえると思います。
移動する時の重量は、約1160g
三脚 ULTREK45Lに、雲台 494RC2を取り付けた重量は1160gでした(ただし、プレートはくっついていません:約45g。また1kg秤なので多少の誤差があると思います)。ニコン D4が 電池等込みで約1340gなので、場合によってはカメラより軽いというわけですね。ほかにレンズも付くわけですし。なので、2kgまでを推奨しているとは いえ、しっかりと足場を確認してセッティングしないと、風の影響等で転倒するかもしれないことを忘れちゃいけません。
撮影する時の全高
全高はカタログ値1560mm。雲台を取り替えているのでビミョーな誤差はあると思いますが、だいたい150cmくらいあれば、たいていの撮影には対応できると思います。想定しているのは、風景とかちょっとした集合写真とかちょっとした夜景とか、そのような撮影です。
この脚が6段も伸びるので、積載重量は2kg程度まで。レンズが約0.9kg、カメラ本体が1.1kgならばちょうど2kgという感じで、決して余裕があるわけではないけれども、不安で仕方がないということもない。ギリギリのレベルなのではないでしょうか。もっとも、「ウルトレック」という商品名が語るように、登山・トレッキングに持参することを想定してデザインされているようですので、登山のヒトはもっと軽いレンズにもっと軽いボディを選択することでしょう。
野鳥を超望遠レンズで狙う、という用途には向いていないと思います。
撮影する時の最低高
脚がぐるりと回転する特殊な構造により、センターポール長が約20cmより縮まらないのだが、開脚角度を3段階で調節できるので、最低高が35cmくらいまでさげられる。
それより下げて使うたいていのシチュエイションでは、自分が屈めなくてたいへん苦しい思いをするのではないかと思います。
雲台取り付けねじは1/4-20UNC
三脚ULTREK45L側の雲台取り付けネジは1/4インチ(細ネジ)。一方、雲台494RC2側の取り付けねじ穴は3/8インチ(太ネジ)なので、大小ネジを使っています。
三脚は、ケース付
これ要るかな? とも思うのだが、以前に三脚のケースを棄てて後悔しているので、大事に使います。バッグに縛り付けるにしてもバッグに収納するにしても、ケースがあると何かと便利なので。
ちなみに、「ケース」とはいえ、シャカシャカいうナイロン素材の、とくにこれといった特徴も無いちょっとした袋です。
同じ考え方に基づいた姉妹品
自由雲台を付け、45Lよりもよりスマートに収納できるULTREK 43Q。こちらは脚だけ販売という設定が無いようです。また、並行輸入品ULTREK 43DLも流通しているようです。
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