国指定史跡である荒船風穴ってどんなステキな所なんだろう?と思ったので行って来ました。
今でも冷気は吹き出しています
見物に行くと、温度計が設置してあります。3号庫の近くの温度計が20℃をしめしており、1号庫の近くが15℃。さらにその奥の風穴出口付近(近寄れないが、温度計の表示はある)では1.1℃でした。
鍾乳洞等もそうですが、地中の温度は季節を問わずあまり変化がないようです。そして、この冷気を利用して庫内を冷やし、蚕の孵化を調整して、1年に何度も蚕糸の収穫できるようにしたことで絹糸の生産性向上に大いに貢献した——ということのようです。
結構荒れています
行ってみて驚くのは、その荒れ具合。ヒトが住む集落の最上部にあるのだが「昔、蚕の卵を保管した場所だよ」程度の存在だったのだろう。とくにありがたみもなく、今では全く使われておらず、かといって壊す程の何かがあるわけでもなし、ただ放置されてきたのではないかと思います。
荒船風穴 蚕種貯蔵所跡をもっと大きく見る
富岡製糸工場を世界遺産に登録したくて、関連施設を慌てて整備するなかで荒船風穴の存在も無視できず、慌てて国指定史跡になったっぽい。
2010年になって、指定されたもののようです。
建屋が残っているわけでもなく、当時は画期的だった施設電話の痕跡も無く、石積みは崩れかけ、これ以上崩れないように立入禁止になっています。そうです、世界遺産登録は、公開が目的ではなく保存が目的ですから、全力で保全しなければならないのです。
【リンク】
- 下仁田町
- 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 群馬県庁 企画部
- 産業技術探訪
駐車場の場所
ちゃんと駐車場もあります。下仁田から上って行くと、蚕種貯蔵所入口を通りすぎて次のカーブを曲がったところにあります。車高短車注意。神津牧場から下ってくると、目の前が開けたなと思うと先に駐車場が出現します。
その後ルールが変わったようで、ちょいちょい変わるので下仁田町の主張を参考にして下さい。