沖縄より暑い、ニッポンでいちばん暑いグンマー(通称:群馬県)。群馬は関東平野の北西の端っこにあり、北から吹く風はフェーン現象で空気が熱を帯びやすく、南から吹く風はもともと湿って温かい上に東京あたりのエアコンや自動車・工場等ヒートアイランドの熱風を伴ってくる。その合流地点群馬。
夏になると、一番暑いのは館林か熊谷か、という争いになるのだが、館林の観測所は周囲の影響を受けすぎなんじゃないかと一部のネット民に言われていたので、実際に見に行ってみた。
うちから最近の西野牧観測所
西野牧観測所は今年の4月に閉校となったグンマーの下仁田町にある西牧小学校校庭の端っこにある。金網に囲まれた部分には防草シートがかけられている。何と言ったらよいのやらわからないけど、おそらく標準的なスタンダードなスタイルなんじゃないかと思われます。
グンマー南西部のもうひとつ、神流観測所
神流町にある神流観測所。万場電話交換センター敷地内にある。というか、神流観測所の場所に電話交換センターがくっついてきたんじゃないかという印象。防草シートが敷かれているが、周囲は金網で囲まれたりしているわけではない。小学生がボール遊びをしたりするわけでもなく、ほとんどデッドスペースなんじゃないかという雰囲気の場所でした。
規定通りということなのだろうけど、ちょっと建物が近いんじゃないかなという気がしなくもない。
伊勢崎はどんなんじゃろ
2012年7月17日に館林で39.2℃を記録した同日、伊勢崎では39.1℃で、周囲からも「惜しい!」との声が聞かれたわけで、どんなところか。
わりとフリーダムな感じの草地に置かれている。防草シート無し。なんだかのどかな場所のようにも見えなくないが、これは伊勢崎龍宮浄水場敷地内にあるせいだ。
浄水場とか下水処理場とかは、わりと緑化されていることが多いので、アメダスもこういう所を優先的に設置したらいいのになと思います。
お待ちかね、館林観測所
なるほど、公的機関の駐車場のカドにあり、それは裏道とはいえ十字路のカド。50mほど行くと国道。写真はわりと西向きに撮っているけれども、東側は5階建ての団地的建物で照り返しも充分。
にわかに周囲を何かの若木で囲ってあるもののまだ根付いていないっぽい。
これでは伊勢崎の浄水場敷地内とかなり違う条件だ。でも、規格書には沿っているのだろう。
これじゃ、同条件だとしても伊勢崎と比較して0.1℃以上高くなるだろう! という感じではある。でも伊勢崎は浄水場敷地内という非日常空間であるのに対し、館林はまるでヒトの住む空間に隣接している。隣接と言うよりも包含されている。なので、これはかなり実際に近いというか、まるっきりの実状であると言えるでしょう。