世間にはGPSロガーという便利なモノが存在する。GPS(全地球測位システム Global Positioning System)を利用し、現在地の座標やその時刻等を記録することで、後から「このルートをこのくらいの時間をかけて移動した」とヒトに伝えやすく数値化するものだ。その数値化されたデータは、グーグルアース等を用いてマッピングすることで、視覚的にわかりやすくすることができる。
この頃のケータイは、GPSなんて当たり前に使えるわけなので、GPSログアプリを使えば、GPSロガーとしてももちろん役立つ。
その中でも、山歩きのヒトに便利なアプリのひとつが、Androidアプリの山旅ロガー。
ログの軌跡を地図にのっけると、どこをどう歩いたのかがだいたいわかるわけです。南牧村の大久保から出発して四ッ又山〜鹿岳を歩き、下高原に出て来たらこんな感じです。右下は標高が出ているので「四ッ又から、こんなに下ったのか!」とかわかりますし、ニノ岳に行って一ノ岳に行ったとかもなんとなくわかるわけです。
ケータイの電波やWi-Fi無しでも使える
GPS信号さえ来ていれば、その座標や時刻を記録していくだけなので、Wi-Fiやケータイの電波(3G、4Gその他)が無くても使えるわけです。また、先にルートを下調べして道標にしたいという使い方でも、必要な地図を端末にダウンロードしておくという使い方ができるので、大丈夫です。
街中の走行なら問題無いのに、イナカサイドに来ると役立たずになっちゃうカーナビも、山影などのせいでキャッチできるGPS情報が減るだけではなくて、ケータイ電波をキャッチできなくて地図をダウンロードできなくなるためにそうなりますが、山歩きをターゲットとしているので、読み込む地図もそれほど大きくなくて済むのだろうと思います。
ちなみに、GPSを記録しているだけですが、計算上は距離も算出することができます。例として掲載した地図も、6.4Kmと出ていました。
ログを録るだけなら超簡単
GPSを使える状態にして、「山旅ロガー」を起動。[測定開始]をタッチすれば、そこからログを録り続けます。
また、[測定開始]の横にある[i]ボタンをタップすると測定モードが変更できます。
測定間隔の距離が長ければ、ポイントする数が減るので電池が節約でき、またメモリもあまり食いつぶさない反面、あとでマッピングすると「だいたいすぎる」感じになってきます。反対に短ければ、細かくマッピングできるけれども電池やメモリは比較的使われます。
自転車モードでは、距離ではなく時間ごと(最短・15秒・30秒・60秒・3分・10分)の選択に切り替わります。
ちなみに
- 使用機種 F-12C
- 測定間隔30m
- 通話できる状態
- Wi-Fi・Bluetooth オフ
- 10カットくらい写真を撮ったりしながら歩く
この状態で6時間ほど歩きましたが、ただちに電池がなくなるということは無く、下山後もまだ通話等ができる電池残量でした。また、保存先はSDカードを指定しているので、カードに余裕があれば歩けないくらいの距離を表示します。
山歩き以外でもよさそう
たとえば、町歩き。とにかくGPSさえキャッチできればいいわけですから。また、自動車での走行にもドライブの記録等にも問題ないみたいです。地図にマッピングする機能が付いているだけで、普通にGPSロガーとして便利です。
また、データはkmlやgpxで取り出せますから、後での使い道にも幅がありますね。
さらに詳しい情報は、公式サイトにて
他にも、ルートラボに投稿する機能など、いろいろな場面で役立ちそうです。
【リンク】