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過疎の村の成人式


成人の日の直前の日曜日。群馬県ではほとんどの市町村で成人式が行われた。みんな、おめでとう!

いなかの成人式

群馬県南牧村でもその式典は行われ、過疎には過疎で、都会の成人式には無い、良い側面もあるように思いました。

人数が少ないので、ひとりひとりが大きく写ります(そこかよ!)。以前は八切に80人とか写っていたようですが、今では六切に10人ちょっとです。

記念写真に大きく写るので、過疎の成人式はいいものだと言い切るのは早とちりですが、それでも都会では無い、良い側面です。新成人30000人の集合写真なんて撮っても意味無いなーと思いますし。

来賓として、小中学校卒業時の教諭が来賓として呼ばれ、挨拶の中で「いなかにはいなかの良さがあることを知るべし」ということをおっしゃっていた。いちどは都会を経験するのも良いでしょう。その上で、いなかの良さを学び取ってくれたらいいですね。

ただし、良いモノは放っておいても良いモノであり続けるわけではないので、そこんところよろしく。

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや

室生犀星様はこんなことを言い、多くの都会人が都合良く受け止めている。続きがあることも、この詩が綴られた背景なんかも知っておいて損は無いと思います。

成人式はだれがどう執り行うべきなんでしょう?

生まれも育ちも、ずーっと同じ市町村ならば何の疑問もなくその地元の成人式に参加することになるでしょう。住民登録されていれば自動的に案内が送られてくるのではないかと思います。市町村等の自治体が主催することがほとんどだからです。

群馬県南牧村の場合、多くの新成人が村外で暮らしていると推察されます。住民票が移動していなければ、ご家族から「成人式はいつだからね」と連絡があったり、村内に住み続けている同級生から「何時に来る? 何着て行く?」なんていう会話があるかもしれません。住民票が移転していたら、どう扱っているのかはわかりませんが、南牧村では中学卒業時のメンバーが集まっているように受け取れます。

それは、なるべく多く参加してもらいたい場合。

反対に、ある大都市の場合では、新成人が35000人近くとかで(20年前は50000人近くいたと思ったけど)、それを10000席以上ある会場で午前午後の2回にわけてやっていて、安全確保等のオトナの事情で住民登録が無ければ招待されないし、招待されないと入場できないそうです。でも記念品は無いそうです。1000円の記念品でも3000万円も費用がかかっちゃうし、それが会場から駅までの間の道端に棄てられちゃうかららしいです。

招待状が1つならば疑問に思うことはないですが、複数あったりするとどこの成人式に参加するのか迷いますよね。今のところ成人の日は1月第2月曜日となっていて、成人式は成人の日にやるか前日の日曜日にやるか、自治体によって違うようですから、2箇所の成人式参加資格があってそれが日曜日と月曜日に分かれていたら、両方とも参加できますね! それすごい。

人数が多くても、少なくても、結局自治体がやらねば誰がやる? という状況なのかもしれません。たとえそれが、好き勝手に暴れまくることが常態化していても。


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