冬になると凍り、それが氷瀑とも言えないような珍景になるという話を知り、なんだか毎月行っている威怒牟畿不動滝。1750年に、光海阿闍梨によって建てられ、現在は本尊が南牧村星尾の吉祥寺の威怒牟畿不動堂の中に安置されている。
この水量のあまり多くない滝が、冬になるとますます水量が減り、気温が下がり、何とも言えない珍景を作り出すのです。滝壺が盛り上がって氷塊となるのです。
1月23日に、見に行って来ました。
夏場にはそれなりに水量があり約40mの絶壁を滔滔と流れ落ちる細めの滝なのだが、秋になって水量が減ってくると、その流れる様が「パラパラ」という感じで、水滴となって降り注ぐ。それが寒さで凍り、珍景を生み出すということのようです。
そそり立つ絶壁。盛り上がる滝壺。どれもスケールが大きすぎて、無人だとそのスケール感がつかみづらい写真です。
1月14日に降った雪がだいぶ残っていて、それが白さの力強さを増長しているように思えます。
氷塊を横から見ると、前と後ろとでは様子が全然違うことが見えてくる。とくに、この日は気温が高めの午後だったということもあり、滝を落ちる水滴によってずいぶんと浸食されてしまったように感じられる。12月にほぼ同じ所から撮影した写真と見比べると、かなり育った感じがわかる。
ニョロニョロ がいっぱい生えてるような造形になっていた氷塊の裏側。この時も断続的に水滴がぱらぱらと降り続いていた。また、ぱらぱらと頼りなげに水滴が落ちるので、天候や気温によっては枝氷となることもしばしば。
午前中、11時頃までに辿り着けば、バラバラと氷が降ってくる様子も楽しめると思います(おひるには落ちきってしまうので午後はほぼ見られない)。ただし、誰もコントロールできない状態ですので、落氷鑑賞は充分ご注意を。降ってくる時に風を切る音、落下してパリパリ砕ける音など、迫力あって楽しいです。
1月と12月の威怒牟畿不動滝の氷塊を見比べると楽しいですね。また2月に行って見比べたいです。12月には、少し白く盛り上がってきた?という程度だったのです。それでも初めて見た時にはかなり興奮しましたけどね! 来月がまた楽しみです。
1月14日に降った雪が湿っぽく残り、歩きづらい状況。安物の長靴に、チェーンスパイクを掛けて行きました。追加で降雪がなければこの雪はだんだん溶けてゆくと見られますが、溶けると凍るのが南牧の山。低山なので軽装備で行かれますが、凍った場所を踏んでの滑落事故がいちばん多いと聞きます。どうぞ、それなりの装備を用意してください。
道中の様子は、別ページにて。
冬の威怒牟畿不動への道
威怒牟畿不動まで行ってきたので、1月14日に降った雪が1月23日にはどのくらい影響あったのかという話。特に見所のない写真がずらずら出てくるだけの記事です。…