例示としてドメインやURLを表示しなければならないことがある。この表示は実際に存在しないことが好ましいのではないかと考えます。ただの例示なんだから。
ところが、実際にあるドメインを悪気無く表示しちゃうことが少なくない。
例えばこんな具合に。
ニッポンのコンピュータプログラミング界では、そこに何かあるべきであることを示すメタワードに「gero」「hoge」が使われていたらしいということから、何気なく
[メタワード]+[トップレベルドメイン]
で、「メタドメイン」的な何かを作ったつもりなのだろう。で、とくに意味のない例として表示したつもりなのだろう。
でも、このドメインは実在します。実在するドメインを例示されたら「いやー、宣伝してくれてありがとう!」とはならないだろう。悪い意味で使われていなくても、ちょっと気分が悪い。
だから、実際に使われていないもので例示するのが適切なんじゃないかと思う訳です。
っつか、この「どうでもいい」部分に入れる「hoge」はニッポンの方言で、ア〆リ力なんかでは「foo」「bar」がよく使われるみたいです。
べつに、悪いと決めつけられる話ではない
インターネット上の情報は、見られるためにあるわけだし、どこへでもリンクできるのが特徴だ。だから、ドメインがそこに書かれているからってただちに問題だとは思わない。でも、内容やサービス・商品等を紹介する例示ならともかく、べつに何でもいいURLの例示として表示されたら、ちょっと気持ちはビミョーだ。
余計なトラフィックが増えるかもしれないというだけで、それ以上の何でもない。できればよそでやってくれないかな? と思うかもしれない。いや、自分のドメインがあるんだから、それでやればいいでしょ! とか。
メアドとして例示するのは、迷惑行為にグッと近づく
ニッポンの大手流通が提供するポイントカードで例示されてるのはちょっとひどい。
「会員情報登録をスタート」「メールアドレス」は画像化してあるのに、メアドの例示部分は生文字のままだ。エンティティ化すらしていない。だから、メアド自動収集ロボットに捕捉される日はそう遠くなかろう。
実際に存在しないメアドだから平気だという判断だと思うが、このドメイン自体は存在するし稼働している。となると、収集されたメアドがそのままspamメールに悪用されれば、そのドメインと紐づけられているサーバーはメールが来る度に「そのメアド無いよ」「そのメアド無いってば」と返答し続ける。
無駄なトラフィックが増えるだけではなく、サーバーの無駄な仕事が増えてしまう。明らかな……とは言わないけれども、迷惑行為に加勢しちゃっているということは否定できない。
例示には「example」を
例示用のドメインは、決まっています。
- example.com
- example.net
- example.org
- example.jp
- example.co.jp
- example.ne.jp
- ドメイン名例.jp(xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp)
これらは例示用として予約されていて、取得できないドメインです。だから、メアドの例示なんかも「mail@example.com」などとすれば誰にも何の影響も無い、平和的な例示となるわけです。
これなら遠慮なく例示できますね。
ちなみに、ファーストレベルドメインに「.example」ってのがあって、「photopierre.example」と表現することもできるけど、それじゃ何のことだか余計に混乱するので、例示としての意味を成さないことでしょう。
【魚拓】http://megalodon.jp/2013-0206-1535-09/takahiro0111.com/hp/?p=814 http://megalodon.jp/2013-0206-1543-03/www.ponta.jp/u/LWMR101/SLWMR101010.htm