写真屋稼業に手を染め、まわりにも写真屋さんがいっぱいいるせいで、証明写真ボックスとは疎遠になっていました。そもそも証明写真ボックスなんかどこに行けばあるんだろう? というレベルなので、敢えて証明写真ボックスを探してみた次第です。
乗換駅の隅っこに、コインロッカーに並んでありましたよ!
そして、注目すべきは、これだ。
beautifying finish
コンシーラー効果
美肌仕上げ
“美肌仕上がり”を選択でさらに美しい写真に仕上がります。
出たな! これが噂のコンシーラー効果か。コンシーラとは、ペイント等に用いられるドーランのようなものだけれども、ペイントを誇示するものではなく顔のシミやニキビ等を隠して目立たなくする(conceal)化粧品です。
それをたぶんデジタル効果でやっちゃいますよ、というもののようです。悔やまれるのは、体験しなかったことだ。撮ってみればよかった。実際にどのくらいコンシールされるのか自分で見てみればよかった。通常料金プラス100円なんて、憎たらしい!
ボックスは中に誰かが入っているわけではないと思いますので、機械的に、自動的にやるのだろうから、場合によっては不自然になるかもしれないわけです。
ちなみに、町の写真屋さんだってやってくれますよ。そのくらい。目視で不自然にならないようにやるわけなのでボックスに負けないはずです。特徴的なほくろまで消されちゃうことも無いと思います(たぶん)。
別のもう一台は「免許証に」とアピール
そう離れていない場所にあったもう一台。探せば意外にあるもんだなこれ。
こちらは、コンシーラともヒアルロン酸ともコンドロイチンとも書いてありませんが、鏡の端っこに貼られた小さなステッカーに注目です。
持参した写真で
免許証が作れます。新規・更新の申請には
お気に入りの写真を
持って行きましょう。
持ち込み写真がそのまま自動車運転免許証にくっつく写真となるとはすでにお伝えした通りですが、証明写真ボックスでもそのように主張しているとは知りませんでした。
【リンク】写真持込で運転免許更新できた
証明写真ボックスですらこのように町行くヒトたちに向けてアピールしているわけなので、町の写真屋さんももっと自信を持って勧めたらいいのではないかと思いました。とくに、地元の警察に提出することが殆どなのでしょうから、他都道府県のことはほとんど考慮する必要がないわけです。
何かと写真入り身分証明書の提出を求められ、そのたびに相手に苦笑いされるような運転免許証を出すのであれば、せめてもうちょっとちゃんとした写真で提示できたらいいですよね。そしてそれは意外に簡単にかなえられるのです。
晴れた日には傘を貼って備えよう
わかっちゃいるけどなかなかできないので格言にもなるわけで。「証明写真が必要!」となってから慌てて撮ろうとするから仕方なしに証明写真ボックスを利用せざるを得ないという状況もあろうかと思います。そうならないためにも、機会あるごとにポートレイトを撮ったり、家族写真を撮ったりということが習慣になるといいですね。
世の中、それほど写真中心に動いていないとは思いますけど。
「かかりつけ医」すら確保しないその場しのぎなが当たり前な世の中ですので、行きつけの写真屋さんなんか無い! というヒトが殆どでしょう。
相手が機械で良ければ機械に頼ってしまう傾向はあります。でも、ポートレイトの撮影って「対話」じゃないかと思う訳です。機械と対話するとなると、それはテレビに返事するような感じで、多少の違和感を覚えます。
たしかに、対話すら避けるのが現代ニッポンです。ニッポンほど自動販売機天国は世界中さがしてもなかなか見つからないと言われています。ニッポンで自動販売機に出会えない場所といえば、弩田舎と……(ネズミーランドくらい?)
表情の出し方も練習できるとなお良い
同じ人物でも、表情によってだいぶ印象が変わるモノです。
プロのモデルさんじゃないのに表情の練習なんかするヒトもあまりいないかもしれません。でもせめて口角をあげるだけでも印象はガラリと変わります。人前ではなかなかできないと思いますが、風呂でひとりでいるときに目を開けたり口を開けたりすると良いのではないかと思います。