グーグル先生のOS「Android」搭載の端末を使っているのに、どうもウェブブラウザ「Chrome」をインストールできる気配がない。と思ったら、どうやらOSのバージョンがAndroid4.0以降という仕様で2012年にリリースされたようだ。
その頃のニッポン国内に出回るAndroid端末は、OSを4にバージョンアップできないものが多く、OSが対応していないのでリストにも表示されないというわけだ。うちのAndroid端末は、OSのバージョンが2.3。
おい、なんだよグーグル先生。「ブラウザ」アプリがあるからいいっていうことか!
この「ブラウザ」アプリが曲者というか出来損ないというか控えめなカワイイ奴で、太字が表現出来なかったり、CSSでの描写力もだいぶ省略されている。メモリ喰い……メモリをたくさんお召し上がりになるようなことは極力避け、最低限の表示ができる程度のモノなのだ。
CSSだけで描画するとわかる。
(この記事での表示はCSSではなく画像です)
一般的なFirefoxやらChromeやらSafariなどのモダンブラウザでは右側のように表示されるはずなのだが、Android「ブラウザ」アプリとかIE8とかの取り敢えずな表現力しかないレガシーブラウザでは「またまた、ご冗談を……」というクォリティ。
惜しい! 雰囲気は伝わらないことはない。なんとなくFM-7の時代(予備)なんかを思い出させてくれる気がします。気のせいですけど。もう21世紀なのに……。そう感じるのも仕方がない。なぜか近頃ではフラットデザインが流行していいてアイコン等に濃淡やらハイライトやらを入れないので、そこに曲線表現ができずにカクカクになったりするとなると、それはも20世紀後半のマイコンからパソコンが登場した時代っぽい雰囲気が漂っちゃうのだ。
Android2.3やら3やらをバージョンアップできない理由は、メモリ不足が挙げられています。メモリ不足とは体力が足りないから無理! という宣言ですね。後方互換にはコストがかかるのでキッパリと見捨てるというのも大事な戦略かと思われます。
ちなみに、Android2.3の頃にはすでにあったと思われ、現在でもバージョンアップを続けているFirefoxなんかは、とくにどうということなく表示できちゃうんだなこれが。
いったい、内部でどんな駆け引きがあるのかは解りません。でも、この状態が続くのであれば、画像もCSSで描いちゃおう! という流れにはまだまだならないのではないかと思います。
それにしてもすごいですね。世界中がIE8とかAndroid「ブラウザ」ではないモダンブラウザを使っているのだとしたら、インターネットに接続している全員がCSSだけの表現でこんな画像を見られるわけですから。
自分の使ってるのはどうかな? と思ったら Logos In Pure CSS(予備) で確認してみるとよろしいかと思います。