川崎市と町田市の境目あたりにある学校にしばらく通っていましたが、悪い先輩たちは柿を盗んで食べたり、柿を盗もうと木に登って折れて落下したり、マンガみたいなことをやっていたそうです。……っていう昔話をどこかでしていたら「そういえば、その柿ってまだ栽培してるんだろか?」という疑問にぶつかりました。
うーむ。
そしたら、SNSを通じて町田と川崎の境目出身のどちらさまかがこんなヒントを「ワインにしてるとかいう話」——まじか! 柿ワイン! なんじゃそりゃ!
禅寺丸という名の柿
柿の品種について考えたことなどほとんどありませんでした。「禅寺丸」(別名:王禅寺丸)という品種は、日本最古の甘柿と言われているそうで、それの発祥の地が現在の神奈川県川崎市麻生区ということなんだそうです。
小田急線にも、新百合ヶ丘の隣に柿生って駅がありますよね。まさに柿の産地っぽい。
その後に品種改良で登場した次郎丸に押され、小さめな果実の禅寺丸の出荷が減り、農家の庭先にあったものも区画整理等で伐採されたりで、どんどん少なくなっていく禅寺丸柿。
この柿を後世に遺そうということで始まった事業の一つに、柿ワイン製造が含まれているようです。2013年は台風の影響で収穫が少なく、ワイン生産もかなり限定的だったようですが、ひとまず川崎市幸区役所近くの酒屋さんで取り扱っていることを知りましたので、2012年物をいただいてきました。
どうやら、柿ワインは熟成期間が短く、その年の秋に獲った柿はその年の暮れにはワインとして出荷されるということのようです。
飲み口はスッキリしていて、柿と知っているから柿っぽい雰囲気があとからこっそりやってくる、といった控えめな味わいでした。白ワイン全般的に魚料理に合うと言いますが、刺身をさかなにいただきましたところ、とてもいい具合でした。
お刺身・お寿司等との相性が良さそうです。
もう禅寺丸ワインから離れられない! というほどのことでもないのですが、何となく縁を感じますし、縁起物として1年に1度は味わってみたいな、という感じがします。
そのうち、発祥の地・王禅寺参りしてやるぜ。
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