いつもいつも「金貸します」という紙のDMが来るわけだが、以前にどれだけ貸してくれるかと思って申し込んでみたところ、結局1円も貸してくれなかったという事実。それなのに毎度毎度バカみたいにDMを送ってくる! だからたいていは開封もせずにシュレッダーまたは薪ストーブの焚付となるわけなのだが、それを思いとどまらせる演出にグッと来た。
「粗品在中」
つい、開封しちゃった!
出来心なんです。粗品が入ってるから開封したというのは平たくいえばそのとおりなんですが、広告を手がけるフォトPとしては、この薄っぺらい長3カマス封筒にどんな粗品が入っているのかという探究心がメラメラと……。まさか、イナカでは超能力的な破壊力がある米券じゃないとは思いつつ、鶴の恩返しでは見てはいけないと言われたその姿を一目見たくて、うっかり開封しました。
粗品は、マスクでした。そうですよね、米券だったら1000円くらいはコストかかっちゃいますけど、だからこそ破壊的なのです。実際にはコスト数円と思しきマスク。これだけで開封率がとりあえず1通分は上昇したのですから、企画したヒトは大したものです。