親指シフトキーボードがあれば頭に思い浮かんだことを忘れる前に書き留められるはずなのに! それは大袈裟としても、過去にあれだけ実績を残したキーボードがあっという間にすたれて無くなってしまうなんて信じられません。親指シフトキーボードを始めたのが富士通じゃなきゃ、状況はもう少し違っていたでしょうか。でもこれはニッポンのメイカーにしか開発できないんですよ。
時々思い出したように出してくる以外にはもう自分でなんとかするしかない親指シフト。メモすることに特化したガジェット「ポメラ」に親指シフトキーボードモデルがあるということは、やはり優れた入力インターフェイスであるとメイカーもユーザーも認識しているということですよね。きっと。
そんなわけで、うちの MacBookPro も親指シフト化してみました。
KeyRemap4MacBook をインストール
(KeyRemap4MacBook が バージョンアップ & Karabiner に名称変更したらしい)
タイトルがMacBookとなっていますが、デスクトップでももちろんオッケーです。
ダウンロードした .dmg にある .pkg をダブルクリックして指示にしたがっていくだけで、簡単です。セッティングに少しくせがあるので、そちらを少し説明します。
【リンク】 https://pqrs.org/macosx/keyremap4macbook/
なお、フォトPでインストールしたのは記事公開時の最新版 9.3.0、Mac OS は Mavericks 10.9.2、ボディは MacBookPro 13インチ Retina(late2013)。
起動します
[アプリケーション] の中にあります。ランチパッドの中から選ぶこともできます。
設定を追加する
[MenuBar] タブをクリックして開き、左下の [+] をクリックして、設定を追加します。名前は任意ですが「親指シフト」としておけばわかりやすいでしょう。
このウィンドウ内で名称をダブルクリックすると変更できますので、「default」も「ローマ字」などに変更しておくとわかりやすくていいですね。
その設定を選択します。画面上部のツールバーにある四角いキーボード象ったアイコンを右クリック、今追加した [親指シフト] を選択。
続いて設定
起動した小窓 [Change Key] タブの検索窓に「oyayubi」と入力するとすぐに探し出せます。「oy」しか入れてないのに出てきました。
お使いの機種や手の形、手の癖などによって好みでいいと思います。いろいろやってみた結果、
- 左シフト:英数
- 右シフト:スペース
これが具合いいようです。右シフトを [かな] にすると右すぎで、親指をかなり折り込んだポジションになりすぎます。右シフトをスペースバーで代用し、変換もスペースバーなので、スペースバーの出番がうなぎのぼりです。
さらにスクロールして下の方で さらに細かい設定もできます
おすすめ設定としては
- :キーをDeleteキーにする(後退キー)
親指シフト経験者や参考書を見ながら学ぶヒトは、「ん」の右隣りがバックスペースじゃないとやりづらいかもしれません。なにせホームポジション命な配列なので。
全角「:」が必要なときは、仕方ないので「ころん」を変換しています。使用頻度が低いし半角は普通なのでとくに問題無いようです。 - EISUU x2 to EISUU(単発での英数キーは無視する)
[英数] キーを左シフトとして使うようにしている場合、タイプミス等で [英数] に触ってしまい 入力モードが英数になってしまうのを防ぎます。[英数] キーとして使うときは2度押します。この仕様、頭いい!
そのほかにもいろいろ設定できるので、好みや使用状況に応じて選択するとよいと思います。
なかなか快適に使えています
KeyRemap4MacBook のセッティングに対する細やかさはかなり温かみを感じました。「お! わかってるじゃん」という感じです。以前にAndroidを親指シフトで動かそうとしたことがありましたが、快適とはいえずに順応努力することもなく削除してしまいました。
新しいデバイスの登場に期待
この際だから、手袋のように手にはめて使うキーボードを開発してもらいたいです。そうしたら聾唖のみなさんはもう少しだけ社会とのコミュニケーションを取りやすくなくかもしれません。
デフォルト設定を残しておいたほうがいい理由
無ければ無いでそう困ることもないでしょう。しかしアシスタントに「ちょっと入力しといて!」って頼めなくなっちゃいます。また、個体差かもしれませんが、うちはシステムパスワードを入れるときに余分なコードが発せられ、パスワードが通りません。
さすがにそれは困るし、最も簡単な解決法は親指シフト解除だったんです。理由がハッキリすれば違う対処もあるかもしれませんが、取り敢えずフォトPとしてはこのようにしていますので、紹介しておきます。