世間はトレンド発信者が「まずい」と言い始めたらそれに追随するのです。だから、「本当にまずいのかな?」という気持ちが一分もなく「どれだけまずいか確認しよう」という態度となり、「やっぱりまずかった d=(^o^)=b」と追認することが、社会でうまくやってくコツです。
でも全員と同じ方角に向いてバンザイとかすることができない性格、そんなに大声でムキになるようなマズさじゃないんじゃないかと思って食べてみました。結論としたは、100年間愛されることはないとしても、諸手を挙げてマズイと言いふらすには物足りない。どちらかというとおいしいんじゃなかろうか。
まあ、決してナポリタンではないのですけど。
冷製スパゲティによさそう
いくら何を言っていても仕方がないので、冷製クリームスパゲッティにしてもっとおいしくいただくことにした。需要はないと思うけど自分が忘れちゃうのでレシピ。
用意したもの(2人分)
- オリーブオイル…大さじ4
- 唐辛子…1個
- にんにく…1片
- たまねぎ…1/2個
- むきえび(冷凍)…ひとつかみ
- 生クリーム…100cc
- スパゲティ…220g
- ガリガリ君 ナポリタン…1個
- 庭に生えてたほうれん草…少々
作り方
- 唐辛子は輪切りに、にんにくは薄くスライスし、オリーブオイルとともに中火で熱する
- 香りが立ってきたら薄いくし形にスライスした玉ねぎを炒める
- 玉ねぎが透き通ってきたら解凍しておいたエビも合わせ、炒める
- 湯か水60ccを加え、沸いたら生クリームを入れ弱火でよくまぜ、沸かす
- ホタテだしの素かチキンスープの素と、塩で味を整える
- 好みの程度に煮詰め、火からおろして水を張ったタライ等で鍋ごと冷やす
- スパゲティをアルデンテよりも柔らかめに茹でて、流水で粗熱をとり、ソースと混ぜる
- 皿にとり、その上に賽の目にカットしたガリガリ君ナポリタン味を乗せ、粗挽き胡椒を少々振り、小さめに刻んだほうれん草で見た目を調える
甘みが引き立ちます
アイスキャンディーって冷たくて味がよくわからなくなるためか、溶けてから食べるとこの世のものと思えない甘さです。ガリガリ君ナポリタン味は「ナポリタン」を謳っているだけあってか、甘さ控えめなのがクリームソースの塩気で引き立ってきます。
真夏の冷やし中華のように鬼の形相で水にさらさずとも、ガリガリ君ナポリタン味が充分に冷たいので、粗熱がとれれば冷たく爽やかに召しあがれます。
クリームソースにした理由
商品名は「ナポリタン」ですが、ガリガリ君ナポリタンはアイスキャンディーとしていただくと、どうもミルクっぽいのです。そこが名前とのミスマッチで不評だったのかもしれません。そして調理するにもやはりミルク系の何かが合いそうだなと感じました。
スパゲティナポリタンと合わせたいとも思い用意はしましたが、ケチャップの酸味とガリガリ君ナポリタンのミルクは合いませんよねきっと。その失敗はカレーに煮直しても挽回できる気がしなかったのでやめました。
もうみんな検証できないんだぜ
七⦢゙冫亻✔⦢゙冫では本部通達により販売中止、有能なボスだといいですね。□−ソ冫では何日か前には潤沢だったのに数日前にはソーダ味の上に申し訳なさそうに3個だけ乗っかってたので、買い占めた。うっしっし。
内包のトマトゼリーは、溶けてみたら思いのほか真っ赤でぷるぷるでした。1/3はソースに溶かしこんでもよかったなー?
飲食店の経営をやっていたら、販売中止のコンビニに掛けあって安く仕入れ、限定メニューとして提供したいと思います。もうちょっと料理に才能があれば、ホントにおいしく作れますよ。そしてこういうことは高校を卒業して調理学校に入ってみた若人たちにじゃんじゃん挑戦してみてもらいたいものです。
正直者は阿呆を見る
季節になるとブランド果物の名を冠した清涼飲料水や加工食品が出まわるのも常識になりました。でも果汁1%程度のことでそのブランドを名乗っちゃうかよ! というくらい、ほぼ香料だけの味付けなんて全然珍しくないです。
でもガリガリ君ナポリタン味は、本気でいろいろな材料を混ぜ込んで調合したような痕跡が見られます。どれだけナポリタンになるかを追求してみたようなのです。そのような愚直な(?)姿勢にはうっとりします。もっと簡単にナポリタン的なモノを作るならばトマトっぽいシャーベットを作って、あとは酸味とか苦味とかの香料を混ぜ込むだけで、ナポリタン味のものはあまり苦労なく作れるような気がするのです。
鶏肉、豚肉、リンゴ、ごまを含む、……って!
ナポリタンってよく知らないのですが、ケチャップスパゲティがベースで、たまねぎピーマンソーセージが具材として入ってるそうですね。だったらトマトジュースシャーベットにちょっと香料混ぜるだけだと思いますよ。赤城乳業じゃなければ。
この無駄なわくわく感を持ち続けられる企業は長く続きそうな感じがします。だから、こうやって頼まれもしないのに応援したくなっちゃうのです。