今年の夏の「土用の丑」は7月29日。「う」のつくもののご用意は万端整っていますか?
みなさん、昨年末に気にしたきり忘れちゃっておられると思われますが、今年は午年です。1月だけが午年というわけではないのです。
ということで、馬刺しなんてどうですか。これを「ばさし」と読むこともありますが、「うまさし」ですよね! 「う」のつくものと根拠もなく言い始めたのだから「うなぎ」にこだわりすぎることはありません。ニセモノでもいいからうなぎを食べようとするその心意気や発展性に感心しますが、基本的にうなぎ路線から離れられないのは謎ですねー……。
うなぎ絶滅なんて気にしないけど、数が少ないので高価で食べられなくて、だからニセモノか代用品で乙系なニッポンの消費者心理。マーガリンや回転寿司等で代用品に慣れちゃったからそれほど抵抗もないのかもしれません。
元気 出していきましょーっ!
グンマーのマスコットキャラも馬ですけどなにか?
群馬のマスコットといえばぐんまちゃんですが、いつの間にか「ぐんまちゃんダンス」を地味に流行させようという動きがありまして、県庁も『講師を派遣します!「ぐんまちゃんダンス~ミンナノグンマ~」ダンス講習会を開催しませんか』というページを用意して網を張っています。
午年にうまく乗っかって、ぐんまちゃんが群馬をアピールするチャンスの年と思っていましたが、それは長野国境に近い群馬県民のどうしょもない幻想だったようです。
そのくらい、干支なんかどうでもいいはずなのに……土用の「丑の日」には敏感ですっ!
【リンク】ぐんまちゃんオフィシャルサイト
自分の行為なのに「お見舞い」とするのは誤用?
ニッポンの敬語は複雑で、スパッと分類できないグレイゾーンがいくつも存在しています。そのせいで、ヒトを指導する立場の方々でも敬語を上手に使えていないことがままあります。
昭和27年の国語審議会「これからの敬語」によると、こんなことが書かれています。
4) 自分の物事ではあるが,相手の人に対する物事である関係上,それをつけることに慣用が固定している場合。たとえば,
- お手紙(お返事・ご返事)をさしあげましたが
- お願い お礼 ご遠慮
- ご報告いたします
つまり、自分自身の行為でも相手に対する物事や行為である関係がある場合で、その言い方が習慣となっているならばそれは誤用ではないということのようです。
学のある爺様にはときどき「お電話じゃねーだろがっ!」と小言をくらったりしますが、完全に誤用であるというわけでもないのです。「電話」に「御」なんかつけるなよ、というのが言い分のようですが、「お手紙」や「ごはん」なんかにはケチつけないのだろうなと想像します。
「おビール」問題
ついでですが、「おビール」「お紅茶」「おコーヒー」についても触れておきましょう。
上記「これからの敬語(建議)」の同じページ内において、気になる記述もあるんですよね。
1) 相手の物事を表わす「お」「ご」で,それを訳せば「あなたの」という意味になるような場合。たとえば,
- お帽子は,どれでしょうか。
- ご意見は,いかがですか。
ぐぬぬ。たしかに相手に差し出す似たもので「お茶」と言いますよね。「おたばこ」と言いますし「おつり」とも言います。そう考えると、「おビール」「お紅茶」「おコーヒー」は、「おはぎ」「おうどん」「おとんかつ」と同列に考えても、明らかな誤用とは言えないということのようです。
おとんかつ!
⬆急に思いついて冗談で書きましたが、「おビール」より違和感ありますね。そんなの言ったことも聞いたこともないからなんだろうと思いますが。「おすし」「おいなり」「おなっとう」。(きりがない)
注意すべき点としては、昭和27年の国語審議会の資料を参照しているという点でしょうね。
ビールクズで節電上手に
フォトPでは本年も夏季におけるビールクズを実施しております。暑い夏を快適にすごしましょう。