さきに申し上げますが、ホイッスルの残骸と思われます。
その昔……というほどでもなく、わりと最近までは、観光バス等がバックするのにアシスタントが必ず目視で歩き、運転士には笛で合図を送っていたものです。最近では、リア・サイドにはカメラが取り付けられていて、しかもマイクで周囲の音まで拾っているわけです。
それでも死角が多い大型バスでは、助手が目視で確認しながらも、笛はもう必要なく、「おーらい、おーらい」と声で合図を送るのが21世紀のようです。
この笛の残骸は、そんな大型バスが来るような駐車場の片隅に落っこちていたものですが、いったいいつからこのように薄べったく熨されてしまったのでしょうね。
ありがたや。
ところで、これ何かに似てませんか?
そう、ベアブリック!
落っこちているのを見た時、何かに似てるなあと思って考えていたのですが、こいつでした。モヤモヤした霧が徐々に晴れていく感じって、なかなか爽快ですよね。まさにそんな気分でした。