IP電話「SMART」を使ってみています。050から始まる11桁の電話番号が割り当てられ、回線電話や携帯電話、国際通話などが利用できるサービスです。
契約の経緯
フォトPの所在地はFOMAプラスのエリア。つまり800MHz帯。それなのに、ちょいとした気まぐれで海外版スマホ(正確にはファブレット)を使うことにしたのですが、海外版は800MHz帯に非対応のことが多く、勘違いしたまま入手。もちろん、見事に繋がらない圏外!
それを解決するために、ドコモの契約をカケホーダイプランに変更し、転送機能を追加し、IP電話に転送設定。これで、フォトP屋内はWi-Fiでネットに繋がっているため、取りこぼしを防げると考えました。
なお、ドコモの転送機能にかかる基本料金は無く、転送通話料金はカケホーダイプランに含まれています。
【リンク】NTTドコモ
IP-Phone SMART の基本料金は無い
数あるIP電話の中からSmartalkを選択したのは、基本料金が無かったからです。基本的にはドコモのケータイを使い、FOMAプラスエリアにいる時だけ使えればいいという後ろ向きな理由で契約したので、固定費が低い方がいいなと思って探してました。
固定費ゼロに、これ以上望むものはありません。
留守番機能 標準装備
10件または7日間までの留守番電話を預かってくれ、その音声データをダウンロードして留守電チェックできます。また、メール添付で送ってもらう設定も可能。
留守番電話機能にかかる特別料金はありません。
着信をメールで知らせてくれる
とくに重要な機能とは思いませんが、万一取りこぼしたとしても、着信があったことをメールで知らせてくれます。病院等で電源OFFしたり、機内モードで電波OFFしたり、思わぬバッテリー切れ等で出られなかったりというときでも記録が残るので安心ですね。
留守電音声ファイルは、このメールにくっついてきます。
通話品質は、宇宙との会話のよう
音質そのものは、多少薄っぺらくなるものの、それほど気にするような悪さではありません。ガサガサして聞き取りにくいということもありません。
しかし、ディレイ(遅延)が大きいようです。IP電話の宿命かもしれませんが、1秒あるかないかという範囲で遅れて聞こえるため、やや話しづらい感じです。お互い、ちょっと待ちながら話し始めるので、せっかちなヒトはならば「あいつとの通話はクソ」くらい言いそうですが、たいした問題とは思いません。
肝心な通話料金はまあまあ
ネットには繋がるけど通話網には繋がらない、でも通話しなくてはならない……という特殊な環境においてのみ使おうかと考えているので、通話料金はまあまあなら合格点。
固定電話や携帯電話宛の国内通話は、8円/30秒(税別)。一般的にケータイからの発信がおよそ20円/30秒ですので(割引プランによる)、半額以下となるのはなかなか嬉しいですね。ただし、ケータイ会社で設定した無料通話分やかけ放題プラン等はこの回線で使えませんので、注意が必要です。
【リンク】IP-Phone SMART 料金
なお、IP電話同士の通話の場合無料になることがあります。
【リンク】IP-Phone SMART 無料通話可能な050番号
専用のアプリでも、内蔵の通話アプリでも
大抵のスマホには、もともと通話アプリがプリインストールされていますが(当たり前か)、そのたいていの通話アプリではIP電話併用できるようになっているようです。Android2.3でも、4.4でもできました。
ごちゃ混ぜになるとわからなくなっちゃうならば、無料の専用アプリSmartalkもあります(AndroidまたはiOS)。
フォトPとしましては、あまりいろんなアプリが裏で動いていることに快く思っていないせいもあり、通常の通話アプリでケータイ回線と併用しています。
お仕事で個人のケータイをお使いの方に
ケータイで使えるIP電話の紹介によくありますが、お仕事で個人のケータイをお使いの方によさそうです。「そもそもケータイなんか会社が支給するものだ」という糾弾は別の機会に追求するとして、プライベートの通話を分離したいヒトはいると思います。
分離と言っても、かかってきた相手先がわかるので、通話そのものは使いようによってはビジネスとプライベートを擬似的に分離できないこともないです。
でも通話料金は一緒くたになってしまいます。
そこで、発信をケータイそのものからかけるかIP電話からかけるかと分けておけば、通話料金の精算が楽にできるようになるというわけです。
FAXできたらいいのにな
この通話料金でいいので、PDFファイルだけでもFAX送信できたら面白いと思うんですけどね。FAXサービスと連携するアプリはもちろんありますが、どうして通話回線網を利用したFAXアプリってできないんでしょ? 通話機能との連携に制限があるんですかね? 需要が少ないと言えば、まあそんな気がしなくもないですけど!