この頃は YouTube を見ていると、冒頭にコマーシャルが表示されることがある。利用者が無料の仕組みを維持するためには効率的な広告収入を得ることが手っ取り早く重要。動画サイトで枠外にいくら広告バナーを表示したところで、動画に注目してヒトが集うわけなので、なかなか動画外には目を向けてもらえない。
だから、動画として広告を挿入するのでしょう。
YouTube に限って言えば、初めの5秒を我慢すればスキップできる(今のところ)。
これは広告出稿者に迫る妥協ポイントです。このルールはしばらく変更されそうにありません。
それなのに、普通の60秒CMを出稿する企業の多さよ! まあ、長さとしては60秒程度以下じゃないと視聴者が「何やってるんだっけ?」とかなるので、閲覧者にメリットが無く、つまり広告主にも動画サイトにもあまりメリットが無い。
ところが、何の広告動画だったか全然思い出せないのですが、冒頭5秒をうまく使ったグッとくる広告がありました。これは「やられた!」と感じました。もうその5秒で続きが気になっちゃって、取り敢えず再生しちゃったわけですから。
実際には、広告本体があまりグッとこなかったのか、それとも本来の目的の動画を閲覧して満足しちゃったのか、何の広告なのかまるで記憶に無いわけですが、「またあれ表示されないかなー」って楽しみになりました。広告屋根性もあると思いますが、なんだかその冒頭の5秒にすごく吸い寄せられたのです。
ウェブページ構成もだいたい同じです
検索エンジンからクリックして辿り着いたり、紙や電波等を経由して辿り着いたり、いろいろな経緯があってウェブページが開かれます。その着地したランディングページでまず重要なのは、実は「見た目」なんじゃないかと思います。
コンテンツが充実していて閲覧者にとって有益ならば見た目は気にしなくていい、とは思います。しかし初めのキッカケとして、次に読み進もうとする意欲を掻き立てる見た目のデザインというのは需要です。
とくに、トップページのファーストビューがまるまる意味のないFlash動画だったりするサイトが未だに散見されますが、それどうですかね。iPhoneで開けば真っ黒な画面なだけということを敢えて無視してまで表示した方がよければそれでもいいのですが、そんなことは滅多にないでしょう。そして、そんなことによってそっとウィンドウが閉じられてしまうのでは、ウェブサイトに投資する意味が全くありません。
かといって、ファーストビューからまるまる情報満載! というのも、どこに注目すべきかがわかりにくければ [もどる] を静かにクリックされてしまうことでしょう。
まずは「つかみ」をどう構成していくのかを考えるのは、この先もずっと変わらず重要視するべきなのでしょう。落語でも行ってみようかな。