ある日、何食わぬ顔して配布されている観光案内(紙)を手にとって違和感がありました。その村って、そんなURL使ってたっけ?
そして実際にアクセスしてみました!
ε=(o_ _)o やっぱりね
この状況の何が問題か
役場にかぎらず、ウェブサイトの構造を見なおした結果としてURLが変更になってしまうことはしばしばあることです。その事自体はとくに悪いことであるとは言えませんが、それを放置しておくことについてはいろいろ意見があろうかと思います。
北関東のある県の県庁の御職員様と類似の話題になったときに「いや、わたしはそんなの、全部グーグルで検索しちゃいますよ。問題ないでしょう」と言い放ち給われました。まじか w(>_<)w 役場としては、ユーザビリティには興味は無く、グーグル先生に聞けば済むことを別口でオリジナルを用意するためにコストをかけるわけにはいかない、という意味なのでしょう。きっと。おそらく。たぶん。
しかし、問題視するフォトPとしては立場が違うので意見も違います。
無いなら無いで、新ページへの誘導をすべき
移転したならしたで、新URLはこうである、ということを効果的に紹介するのが親切です。公共事業としては、親切であるかどうかは判断の基準外かもしれませんが、民間の企業がそのような態度で情報発信していても、利用者にはまったく響きません。
旧サイトのサイトマップを元に、新ページへのリダイレクトを記述することは、全然難しいことではないですね。ただリダイレクトすることに抵抗感があるならば、Not Found のページに
- そのURLは今はない
- もしかしたら移転してこのページなのでは
→新ページと思われるページヘのリンク
を表示したらいかがでしょうか。さらにサイト内検索窓があると、なおよろしいかと思います。いや、せめてサイト内検索窓があると、よろしいかと思います。
根本的解決の助けに、印刷物を修正しなければならない
そもそもの問題として、誤った(または古い)URLを記載した印刷物を平然と配布しているという姿勢がよろしくないのです。役場御職員様の発言の特徴として「ちらしを20000部刷ってアピールしました」はよく見かける発言です。御役人様方は、印刷物を作ることには御執心ですが、それを誰にどう配布してどのように効果があ有りや無しやには興味を持たない。結果にまで言及すると立場があやうくなりますからね。
そんな大事な大事な印刷物としても、制作時にURLが変更になる可能性について考えなかったか。可能性を見いだせなかったというのはある程度しかたないことです。
しかし、現実としてはURLが変更になっているわけなので、なにがしかの対応をするのが日本人としての姿かなと思います。理想としては印刷物の在庫を確認しつつ訂正シール貼付かなと思います。
あまりにも量が多すぎるようでしたら、それも非現実的ですので、やはりリダイレクト等のウェブ側での対応に頼ることになるでしょう。
URL変更に際し、印刷物への記載確認も必要ですね!
ウェブ屋はウェブのことだけを考えればいいという時代は、短いウェブ時代の中で一度もなかったと思います。URLが変わるということは、名刺、封筒、レターヘッド、リーフレット、パンフレット、ポスター、車両、他サイトからのリンク等々、気にすべきところは山盛りあるわけです。それらを見過ごしてはならず、既存の表示の変更の可否くらいは担当部署とすりあわせて確認しておくべきポイントです。
そして、すべて100%を書き換え可能ということもないわけですので、やはりウェブ側で「旧URLにアクセスがあったらどうするか」という対応を用意しておくのがとても親切ですね。
番外編:おい、印刷物担当者!
この印刷物は、20年前に刷られたものをそのまま使っているというわけでもなさそうです。記載内容から推察するに1年程度前に制作されたと拝察されます。そしてその頃には、すでにそんなURLは存在していなかったのではないかと思います。
なのに、そのURLが生きてるかどうかをまったく確認すること無く刷らせちゃう担当部署の責任者は、何を考えているんでしょうね(何も考えてない)。これでもちゃんとボーナス出るし、誰も何の責任もとらなくていいのですから、みんなが憧れる職業なわけですよね……
【参考】現在のURLはこんなです→ http://www.nanmoku.ne.jp/modules/naturepark/index.php?content_id=1