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グラフィックデザイナーは、もっと生活体験をデザインに採り入れて!


グラフィック素材サイトは今ではたくさんあります。その中で見かけたとあるページ……。

素材配布サイト(例)

このような素材があると、絵心の有る無しにかかわらず、パッとポスターを作ることができてとても便利です。ところが、一つ疑問に思う点があります。

工業的にはこれおかしい

こまけーことをガタガタ言うなというご意見もあろうかと思いますが、こういうことでは最終的な局面において伝わらなかったりするんですよ。

工業的におかしいスイッチのポスター

たぶん語感として「こまめに ON OFF」と言いたかったのだろうと思います。でもそこを気にするあまり、右(または上)がONで、左(または下)がOFFであるというルールが無視されることになっています。

伝わりゃいいですね、伝わりゃ。でも、このような加工をしたりするわけです。

実際のスイッチパネルとコンビネーションなポスター

実際のスイッチと組み合わせてしまうと、ONとOFFの方角がちぐはぐなことになってしまいます。このスイッチはONなのかOFFなのかわかりづらいと好評のリレースイッチなので、余計にわけがわからない状況になってしまうのです。

スイッチの正しい向き

この左右(上下)の向きを統一することで、あまり考えずに操作しているスイッチパネルについての安全を向上させているというわけなのです。(一部除く)

もしかして、上司の要らぬ助言があったのか?

ひょっとすると原画は工業デザイン的に正しい向きに描かれていたのかもしれません。でも稟議の最中に『「こまめに ON OFF」って言葉とスイッチの画の向きが合ってない!』と指摘されてしまったので修正せざるを得なかったという雰囲気は否定できるものではありません。その場の正義、範囲の狭すぎるABテストによって得られた結果はただの可能性の仮定であって正解であるというわけではありません。

そのように考えると、無料で幅広く配布してしまうというのは、けっこうな罪つくりなサービスなんですね……。タダだから文句も言えなませんし。

「こまめにON/OFF」にこだわるならばこうだ

こまめにON/OFFこれならば工業的・生活的な慣習をそのままに、言語的な「オン・オフ」という言い回しも可能になる。

ただし、何でもかんでも「こまめにオン・オフ」でいいかというのは別の話。

(2023.06追記)

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