クリエイティブ、とくにグラフィックデザインの問題点が「著作権無視」にあると考えられがちですが、その根底にあるのは「アリモノでなんとかしちゃえばいい」という発想にあるとフォトPでは考えます。
もちろん、時間もない予算も少ない状況でどうするかと言えば、一から計画して制作するよりもアリモノ素材を組み合わせて作った方が効率的ではあります。
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それは、ちょっと前までならばカンプ制作に大きく貢献してくれました。
ここにこういう感じの画が欲しいのです
↓ ↓
だから描いて・撮って
と説明しやすかったのは確かです。それが現代では、
- ケータイで撮った程度の写真でもよくなり、
- ケータイで撮ったやつよりも「ちゃんと撮ってある」アリモノ素材の方がいいよね
となるのはそれなりに納得できることとは思います。
でも、フォトPではこうも考えます。「お気軽にお問い合わせください」のバナーにはなぜいつもにこやかなお姉さんがヘッドセットを付けて微笑んでいる画像なんだろう? とか。実際にそんなに真っ白でポスターも窓も何もない部屋で受け付けてるんか? とか。そうすることで「他と同じ」になることに安心しているのでしょうけれども、他と同じならば敢えて広告しなくてもいいんじゃないの? とか!
ものが売れないから
広告費を削って
他と同じ様子を伝えるだけなので
ものが売れない
この循環を続けたい企業には申し訳ないのですが、広告屋としてのフォトPでは、他との差異を主張し、売っていく方法を提案したいと考えております。
また、ウェブにかぎらず、グラフィックデザインは、発信者の思惑通りに閲覧者に到達しないことの方が多いので、ワンマン経営者の趣味だけで決めるのではなく、多少ダサい見た目になったとしても企業の理念が消費者にきちんと伝わり、消費行動につなげていきたいと思います。
テレビはスルーするだろうな
こんなことは、きっとテレビも新聞も取り上げないことと思います。とくにテレビは無断使用が時々バレるので立場が危ういように思います。
わりと最近も、フォントの無断使用について訴訟がありましたが、テレビの圧勝だったようです。アマナのような強力な弁護団の布陣ができなかったのかなんだかわかりませんが、テレビの法務担当を打ち負かすにはそれなりの準備が必要ということなのかもしれません。自分の表現の自由の権利ばかり主張し続ける体制を維持するにはそうするしかないようにも思います。
また、韓国ではダイソーは敗訴、グリコは勝訴したように、まだまだ判断基準が曖昧な世界であることは確かなようです。
それにしても、今月の利益率もろくに計算していない個人商店ならまだしも弁護士法人事務所のウェブでやられたらそりゃ怒りますよね。企業法務はおまかせくださいとか、どの口が言ってるんだ!って。