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防災情報で公式サイトダウンなら、SNSに分散せよ


台風17号キロと台風18号アータウの同時接近により、雨が強まった関東地方。その関東の中でも東京に人口が集中しているのは全国民の知るところでしょう。そして、現代はヒトとヒトのつながりが薄くても、テレビが脳天気な放送をしていても、ネットを頼りにするヒトが多い。官公庁等も、以前と違って有益な情報をリアルタイムに発するようになってきたため、信用が向上したからと思われます。

台風情報

気象庁や天気予報サイトなどの情報も必要だが、今どうしたらよいかということについては地元自治体の情報を参考にしたいところ。そして、住民だけでなく通勤者も多い東京都港区や神奈川県横浜市では、ウェブサイトがダウンしてしまったらしい。

サーバーダウン防止にはカネがかかります

有事の際には、多くのヒトが同時に情報を欲しがります。それにはネットでの配信がとても有効です。しかし、平時にはそれほど混雑しない状況に対して有事を想定したサーバー構成は過大で持て余すことになります。

そのような場合は、割りきって、世界規模で使われ強靭なデータセンターを持つようなSNSを頼って公式アカウントを用いればよいのではないかと思います。

長野県佐久市長の場合

2014年2月の大雪の時には、倒木等の影響もあり、一時的に孤立した地域は数知れず。そのようなときに、佐久市長柳田清二氏はツイッターで市民に情報提供を呼びかけた。

このようにして集めた情報をもとに、市内の除雪力不足を把握したり県知事を通じて自衛隊に応援を要請したりして役立てたようです。ネットの双方向性をうまく活かした例として他県の市長も援護しています。

とくに、役場ウェブサイトは一方的に意見を表明することに忙しく、広く意見を取り入れるための窓口としてリソースをさきにくい。しかも、

  • 地方に行けば行くほど
  • サーバーは貧弱で、
  • 社会的に重要なインフラストラクチャであるという自覚も無い

ようですので、サーバーダウンなど「困るヒトはいない」と気にしない御役人様・御公人様に満ちあふれています。役場職員はともかく、議員や首長がそれでいいんかい?

老人ばかりでどうせネットなんか見ていないと諦めるのではなく、平素より活用の方向を伺い知ることも大切ですね。その自治体内ではどうにもできなくても、県庁等やその災害に無関係な地方のみなさんに気づいてもらえる可能性もあります。

twitterのサーバーはかなり強力なのは周知の事実

数あるSNSの中でも、即時性があると認められているtwitter。

ツイッター

即時性だけでなく、映画「天空の城ラピュタ」テレビ放送におけるクライマックスシーン「バルス」の秒間ツイートが14万を越えても大丈夫なサーバーなのです。ツイッターは炎上等でダウンすることもあるという推測で答えるQ&Aサイトもありますが、概ね過ちと考えていいでしょう。まして、サンフランシスコあたりにあると推測されるサーバーがニッポンの災害でどうにかなるということは考えにくいことです。

その他のSNSも、活用の道はあるように思います

ツイッターは、タイムラインがどんどん流れて消えてしまうので、あるひとつの話題の関連情報を追いかけにくいと感じることもあります。ハッシュタグ等を上手に利用できればまだよいのですが、利用者全員にそれを期待するのも酷かなと思います。

非常時には、住民がどう感じるかなとかそういうことも大切ですが、何よりも、その情報を取りまとめたり利用したりする役場担当職員やら市町村長の皆様が使えるツールを利用するということもかなり重要です。ですので、facebookGoogle+など、登録メンバー以外でも(書けずとも)見られるツールを用意しておき、いざとなったらそこから情報を出すからね! と周知しておくとよかろうと思います。

主要なSNSは、ケータイからの操作も容易ですから、電波さえつかめれば現地の誰かが写真付きで現状を報告することが可能というわけです。

災害時にそなえて土木屋さん等を待機させるわけですが、そういう協力企業内に情報収集メンバーも出動してもらうようにあらかじめ要請しておくと、尚よさそうですね。そうすれば、現況がどうで、予定がどうなのかということも正しく伝えることが出来、役場に余計な電話がじゃかじゃかかかってくることも躱せるように思います。


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