商品のグローバル化()が進んだためか、怪しげな説明文でもアイコンがその意味を補完してくれるということはある。日本国内において日本語すらよく通じない時代、アイキャッチとしても有効だし、説明をよく見なくても(理解出来なくても)なんとなく通じる便利な表現手法だ。
たとえばこんなの。
細かく見れば「取り付け簡単20分」が通じるかどうかはビミョーだが、アイキャッチにはなっている。この商品の類似品の説明にはこんな表示だった。
言いたいことのセレクトもしょーもないのだが、自分でデザインせずにアリモノで済ませようとすると、意味が崩壊してくる。何事もなければ、左2つの意味がわからんことすらスルーされるはずだが、右側「冷却ファン内蔵式」のアイコンは、これダメでしょう!
なぜダメなのか?
放射能標識
unicode にも収録されている ☢ ☢ マークには、ちゃんと意味があるのです。以前には、ドクロマーク等が使用されていた歴史があるようですが、それではただ危険性を訴求するにとどまるため、放射性物質であることを表すのに、
- 中心の丸は原子核
- 周囲の放射状の扇形はα線・β線・γ線
から意味を取り、ISO規格となったようです。日本のJIS規格もISOを批准していますが、なぜか色指定があります。ISOにはとくに色指定は無いようですが、キイロ地に黒で危険を表す色調で使われているようです。
意味が通じないマークは、存在する意味が無い
これほどに重要な意味を持つマークが規格化されても、知らない奴がバカなだけだという態度ではいけない。重要な意味を持つからこそ、言語が通じなくても意味をわかって行動できなければ、そのマークは無いのと同じだ。
原子力寄生委員会は、ただ盲目的に安全だと言うだけではなく、きちんと庶民へのメッセージを発するべきだろう。
敢えてフォント ☢ にあるのと180°回転した画像を作って掲載しました。この上向き下向きは、高レベル・低レベルを区別するものだと聞いたように思うのですが、ネットをざっと調べてみたところそれらしき情報は見つかりませんでした。ガセネタだったのかもしれません。このデータを流用する時には使い方について充分ご確認をお願いします。