どうしても酒を飲みたいわけでもなし理解が追いつかないので遠ざかっていた。酒は、ブランドや味わい、特定名称や原材料等で選ぶ。しかし、何度聞いても憶える気が無いので憶えられない。とっつきにくい感じがするのだ。役が憶えられないから麻雀もポーカーもしない、的な。
モノを売るお手伝いをする者として、それを打開する方法は無いかなと思っていた。そして閃いた! ジャケ買いできたらいいんじゃない?
20世紀のお買い物は、売り場に足を運んで自由に見て選んでいた。書店しかり、レコード店しかり。必要に応じて店員にアドバイスを求めたりすることもあるわけだが、まずはビジュアル。見た目。表紙。ジャケットで興味を持つこともあったし、内容もよくわからず購入してしまうことを「ジャケ買い」と呼んだ。
文章化は検索エンジン対策に まだ必要
いくつものネット酒屋を覗いてみて思ったのは、酒好きな相手に向けて売る、至極真っ当な売り方ばかりだということだった。見込み客を漏れなく取り込むのは商売の基本だからだ。でも甘口だ辛口だ精米歩合だとか言われても、それが自分の好みなのか判断できない。
ちょっと前はそれを読み物で用意せよと提案した。想定問答を文章化して公開しておくのだ。世にある「よくあるお問い合わせ」のような、意味の無いどうでもいいコトを語るのではない。品物の特徴からあれやこれやをおもしろおかしく、多少の煽りも織り交ぜて書き続けるブログはどうか、と。
それが、小手先のテクニック以上の効果があるSEOとなるわけだ。
ビジュアル重視でどうよ?
ブログ書くとしてもニッポンの民は読解力を失っている。読解どころか読み進める力が無い。ならば画像を使って見た目勝負の時代。映像と文字と音声だけでモノを売らねばならない
今のところ、ビジュアルで検索することは難しい。そこを、青だの赤だという色、筆文字なのかファンシーなのかという書体、模様として描かれている動植物……などという分類で検索できたら楽しいのに! ラベルのデザインだってテキトーにやっているわけではあるまいし、そこに着目してお気に入りの酒が探し出せたらいいのに。
片っ端から商品を眺めて選んだ酒は、これだ!
くどき上手Jr. ジューシー辛口・改。純米大吟醸 生詰
- アルコール分
- 15度以上16度未満
- 原材料名
- 米、米こうじ
- 原料米
- 出羽の里100%
- 精米歩合
- 48%
- 製造者
- 亀の井酒造
山形県鶴岡市
米か麹の甘みがふわっときて、スッキリと引っかかりの無い感じで、うまい。酒そのものにはほとんど色味がなく、ほんのり黄味がかっているか、といったくらい。強く主張してこないので、生ものでも、炒め物でも、幅広い食事に合いそうなオールマイティさを感じる。
選択の基準は黄色
口にしてみてわかったのだが、販売ページやラベルの説明では、飲み慣れていないのでピンとこない。精米歩合48%というのは、48%残っているのか48%削ったのかすら知らないのでわからない。
だから、数ある中からひとつ選ぶために黄色いラベルを選んだらたまたま当たりだったということだ。
何でも撮るワンパターンなセットで撮ったら、エッジの処理が面倒になってテキトーにお茶を濁してしまった。ボトルはボトルなりのセオリー通りのセットを組んだ方がいろいろ楽ですねʬʬʬ 何にでも使えるというのは却って難しい。
あと、見た目重視の話題なので、猪口に注いだ「揺らぎ」は撮らなかった。ゆらぎは静止画でわかるものでしょうか。そういうのは動画がいいのかな。